好きなことや得意分野を仕事にすると継続して働きやすく、向上も早いというメリットがあります。例えば、車の運転が好きな方にとっては、ドライバーが該当の職種なのではないでしょうか。
ただ、ドライバーにも様々な種類があります。車を運転する点が共通しているとはいえ、長距離ドライバーとルート配送ドライバーは全く違う職業といっても過言ではありません。
今回はルート配送ドライバーに興味のある方に向けて、ルート配送ドライバーに向いている方の特徴を紹介します。ルート配送ドライバーに関する基礎知識や働く上での注意点を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目 次
ルート配送ドライバーの仕事
ルート配送ドライバーに向いている方の特徴を解説する前に、まずはルート配送ドライバーの仕事内容を紹介します。
実際に働き始めた際にギャップを感じないためにも、あらかじめ知っておいた方がよいでしょう。
ルート配送ドライバーは決まった順路を走るドライバー
ルート配送ドライバーとは文字通り、あらかじめ決められた順路を走るドライバーです。配送先は基本的に同じなので、道を覚えるのが苦手な方でも、ルート配送ドライバーなら問題ありません。
代表的な例としては、コンビニへの配送ドライバーが挙げられます。コンビニのルート配送ドライバーは、コンビニへ弁当や総菜などの食品を配送するために、工場から決まった店舗へ配送する職業です。
ルート配送ドライバーがおこなう1日の仕事の流れ
配送先が決まっているため、ルート配送ドライバーの1日の流れは比較的固定されています。
- 車とアルコールチェック
- 配送する荷物の積み込みとチェック
- 各ルートへの配送
- 車の点検や清掃、アルコールチェック
※配送の合間に適宜休憩を取る
朝は自分が乗り込む車のチェックと、自身のアルコールチェックから始まります。チェック終了後は、配送する荷物を積み込みます。配送先への荷物を積み忘れた場合、店舗の運営などに支障が出るため、確実に積み込み確認する必要があります。
積み込みが完了したら、順次各ルートへの配送を開始します。各ルートへの配送が完了すれば、拠点へ戻ります。車の点検や清掃、そしてアルコールチェックが完了したら、1日の仕事は終わりです。
なお、休憩に関しては配送の合間に適宜取る形となります。
ルート配送ドライバーに向いている人の特徴3選
ルート配送ドライバーに向いている方の特徴を紹介します。向いている方の特徴は様々ありますが、今回は特に必要な特徴3つをピックアップして紹介します。
ルーチンワークが得意
ルート配送ドライバーは仕事の性質上、同じことの繰り返しになりがちです。いわゆるルーチンワークとなるため、ルーチンワークが得意な方がルート配送ドライバーに向いているといえるでしょう。
拠点から各配送先を回り、荷物を届けるというシンプルな仕事の繰り返しです。同じことの繰り返しの中で、毎日ちょっとした楽しみや発見を見つけられるタイプの方も配送ドライバーに向いているといえます。
車の運転が好き
ルート配送ドライバーを問わず、ドライバーという職業を目指す上では車の運転が好き、もしくは得意な点は欠かせない特徴です。毎日車を運転するため、基本的には車の運転が好きもしくは得意でなければ、継続することは難しいかもしれません。
安定した環境で働きたい方
ルート配送ドライバーの仕事は安定した環境で働ける職場が多いです。ドライバー業界は勤務時間が長く、きつそうなイメージがありますが、ルート配送ドライバーであれば残業も発生しにくいため、労働環境が安定しています。
安定した環境で腰を据えて働きたいタイプの方には、向いている職種といえるでしょう。
ルート配送ドライバーを目指す方法
本章ではルート配送ドライバーを目指す方法を紹介します。
普通自動車免許以上の資格が必要
ルート配送ドライバーになるためには、普通自動車以上の運転免許が必要になる場合があります。
例えば、コンビニ配送などでよく使われているトラックを運転するには中型自動車免許が必要です。(車体によって必要な免許の種類は異なります)
以前は普通自動車免許さえ保有していれば、現在の中型サイズの自動車まで運転することができましたが、平成19年に中型免許、平成29年に準中型免許が新設され、普通自動車免の対象外になりました。
就職ナビサイトや転職サイトから求人を探す
自身の免許を確認して、ルート配送に使われるトラックが運転可能であれば、求人を探し始めましょう。求人の探し方は様々ありますが、就職ナビサイトや転職サイトから探すと求人同士の比較検討ができるのでおすすめです。
気になる求人があれば、ピックアップしておきましょう。
面接対策をしっかりとする
求人に応募した後は、面接対策をスタートしましょう。長所や自己PR、これまでの経歴などよくある質問への対策はもちろんですが、ルート配送ドライバーを目指す理由は必ず回答を用意する必要があります。
ルート配送ドライバーとして働く上でのポイント
2024年問題を代表するように物流業界は人手不足のため、仮に未経験で入社したとしても、1日でも早く戦力になることが望まれます。
本章ではルート配送ドライバーとして働く上でのポイントを解説します。効果的に働くためのポイントをあらかじめ知っていれば、入社後すぐに活躍することも可能です。
コミュニケーション力があるとより円滑に働ける
ドライバーには様々なタイプがある中で、ルート配送ドライバーは比較的コミュニケーションの機会が多い職種です。ルーチンワークを確実にこなす力に加えて、コミュニケーションがあるとより円滑に働けます。
例えば、店舗への荷物配送では、必ず店舗の方とコミュニケーションを取る機会があります。上手にコミュニケーションが取れれば、お互い気持ちよく働けるため、お客様に信頼されるドライバーになれるでしょう。
柔軟な対応が求められるケースもある
ルート配送ドライバーは基本的にルーチンワークですが、時として柔軟な対応が求められるケースがあります。
例えば、事故や工事で突然のルート変更が必要なケースです。指定の時間まで荷物を届ける必要があるため、時には別の迂回ルートを探すなど柔軟な対応を求められるケースもあります。
ルート配送ドライバーとして働く上での注意点
ルート配送ドライバーという仕事や向いている人の特徴を紹介してきましたが、最後に働く上での注意点を解説します。注意点を知っておくことで、働きだしてからのギャップをなるべく減らすようにしましょう。
配送作業は力仕事もある
ルート配送ドライバーのメインの仕事はトラックの運転ですが、他にも仕事はあります。
例えば、荷物の配送作業です。荷物の積み込みや荷下ろしは人力でおこなうケースもあるため、力仕事が発生します。力仕事に苦手意識がある方は、事前に伝えておくなどして、なるべく身体に無理のない範囲で働けるように配慮してもらえるかもしれません。
早朝や夜間配送など体力が必要になる
荷物の運搬は必ずしも昼間に行うとは限りません。早朝や夜間にも配送するケースもあります。
夜間や早朝といった時間に仕事をしたくないと思う方は、求人に書いてある勤務時間と勤務形態をよく確認しましょう。履歴書の要望欄に、あらかじめ昼間の勤務を希望することを書いておくことも良いです。
残業代や歩合給はつきにくい
ルート配送ドライバーは仕事量があらかじめ決まっているため、残業代や歩合給はつきにくい傾向にあります。
残業が少なく、安定した環境で働けることはルート配送ドライバーの魅力でもあります。しかし、残業をたくさんしてお金を稼ぎたいというタイプの方には向いていない職種といえるでしょう。
ポイントを理解してルート配送ドライバーを目指そう
ルート配送ドライバーは決められた配送先だけを回るドライバーのため、道を覚えるのが苦手なドライバーの方にもおすすめです。
今回はルート配送ドライバーに向いている人の特徴として、以下3点を挙げました。
- ルーチンワークが得意
- 車の運転が好き
- 安定した環境で働きたい
本記事ではルート配送ドライバーを目指す方法もあわせて紹介しました。現在ルート配送ドライバーを検討している方は、ぜひ本記事を参考にして、ルート配送ドライバーへの道を目指していただければと思います。