就職・転職活動において、企業へのファーストコンタクトとなる求人応募ですが、どの時間帯に応募するのが最適か気になる方もいるのではないでしょうか。

現在はインターネットからの応募が主流になっているため、24時間どのタイミングでも応募することが可能です。しかし、いつでも応募できるからこそ、どのタイミングで応募することが最適なのか迷ってしまうでしょう。

そこで、今回のコラムでは企業の採用担当者目線で求人に応募する際の最適な時間帯を解説します。応募する際のマナーについても解説するので、ぜひ最後までご覧ください。

求人応募の時間を気にする必要はある?

そもそも、求人に応募する際に時間を気にしなければいけないのでしょうか。応募者が時間を気にする大きな理由は、応募する時間帯によって第一印象が左右されるのではないかということでしょう。初めに悪い印象を持たれてしまっては、採用の合否に関わってくるのではないかと考え、最適なタイミングがいつなのか気になっていると思います。

結論から申し上げると、応募してくる時間は確かに応募者に対する印象に影響を与えます。しかし、それが採用の合否に大きく関わってくることはほとんどありません。

求人に応募してくる時間に関して何らかの印象を持つのは、ほんの一瞬の出来事です。企業側がメールをチェックするときはどうしても時間帯が見えてしまうため、なんらかの印象を持つでしょう。しかし、その後メールの文面や応募書類に書かれている内容に目を通すと、応募時間のことは覚えていないことがほとんどです。

応募時間以上に気を遣うところはたくさんあります。まずは、メールの文面をしっかり見直したり、応募書類を何度もチェックするなど準備を怠らないようにしてください。しっかりと準備をしたうえで、応募時間にも気を遣えたらファーストコンタクトの印象はほぼ完璧といえるでしょう。

求人応募に最適な時間帯はいつ?

求人に応募する際、最適な時間帯といえるのは以下の時間帯です。

  • 平日の7時~9時
  • 平日の19時~22時
  • 休日の8時~22時

平日の7時~9時

平日の朝7時~9時といえば、多くの会社員が出勤する時間です。この時間に応募すると、「出勤前や出勤時間を活用して転職活動をしている」という良い印象を与えられるでしょう。

朝の7時~9時に活動しているということは、規則正しい生活を送っていることを表し、普段の生活習慣に関しても好印象を与えることができます。

朝の7時~9時に応募することが良いからといって、応募の準備もその時間帯にする必要はありません。前日の夜までに準備完了させて、朝は応募するだけという状態を作っておくことが理想です。

平日の19時~22時

平日の19時〜22時は、多くの会社員が仕事を終え、帰宅する時間帯です。多くの方がこの時間帯を利用して転職活動をしているため、一般常識があり熱心に転職活動に取り組んでいるという印象を与えられます。

ただし、22時を過ぎてしまうと深夜に活動しているという印象があり、生活リズムが崩れているのではないかという印象を与えてしまう可能性もあります。求人探しから応募書類の準備まで、様々な転職活動をしている時間かと思いますが、深夜に準備が終わったとしてもすぐに送るのは避けましょう。

応募準備が整ったタイミングが深夜になってしまった場合、次の日の朝7時~9時の時間帯や、仕事終わりの19時~22時の時間帯に応募することをおすすめします。

休日の7時~22時

休日を利用して転職活動を進める方も多いのではないでしょうか。休日に応募する場合は、朝の7時~22時の時間帯に応募しましょう。しかし、自分の休日と応募先企業の休日が合わない場合は注意が必要です。

自分が休みでも企業が営業している場合、日中の時間帯に応募してしまうと「仕事をしていないのでは?」「就業時間中に応募してきたのでは?」と疑問を持たれる可能性も。

自分の休日と応募先企業の休日が合わない場合、9時~19時の日中の時間帯を避けて他の時間帯に応募しましょう。応募先企業の休日を確認しておくことも忘れないでください。

求人応募で避けるべき時間帯はいつ?

求人応募で避けるべきタイミングを一言で言ってしまえば、最適なタイミング以外の時間帯です。つまり、以下の2点が避けるべき時間といえます。

  • 平日の9時~19時
  • 全日22時~翌7時

平日の9時~19時

平日の9時~19時は多くの会社員が仕事をしている時間帯です。先述した通り、この時間帯に応募してしまうと、「仕事をしていないのではないか」「就業時間中に応募してきたのではないか」と疑問を持たれる可能性があります。

仕事の昼休憩の際に応募するという手段もありますが、休憩時間であっても会社にいるという事実は変わりません。隙間時間を利用して転職活動をしている方も多いと思いますが、平日の9時~19時は避けた方が無難でしょう。

全日22時~翌7時

平日・休日に限らず、22時~翌7時までの深夜帯は応募を避けましょう。深夜帯に応募してしまうと、生活リズムが乱れているという印象を与えたり、周囲への配慮が足りないのではないかと思われたりする可能性があります。

応募締め切りの期限が当日の場合は仕方ありませんが、22時を過ぎてしまった場合は、次の日に持ち越す方が良いです。余裕を持って応募できるように準備を進めましょう。

求人に応募する際のマナー

求人に応募するタイミング以外にも様々なことに配慮する必要があります。求人に応募する際の代表的なマナーは、以下の通りです。

  • 応募要項をしっかり確認する
  • メールの件名を必ず入力する
  • 電話応募の場合は営業時間内にする

応募要項をしっかり確認する

求人に書かれている応募要項には、求められるスキルや仕事内容、待遇だけでなく、応募方法や応募の際にどんな情報や資料が必要になるかが書かれています。応募要項をしっかり確認せずに応募してしまうと、必要な情報や資料を企業に送ることができず、担当者に手間をかけてしまいます。

それだけでなく、応募要項をしっかり確認していないことが企業に伝わり、仕事に対しての責任感がないのではないかという印象も与えてしまう可能性があります。自分が気になる情報だけでなく、応募の際に必要となるものをしっかり確認してから応募しましょう。

メールの件名を必ず入力する

メールで求人に応募する場合、必ず件名を入力しましょう。企業には求人の応募メールだけでなく、毎日たくさんのメールが届きます。たくさんのメールの中で埋もれないためには、件名を入力してどんな内容のメールなのかを一目見ただけで把握できるようにすることが重要です。

具体的には、「【求人応募】〇〇職希望|氏名」のように記載し、どんな要件で誰から届いたのかがわかるようにしましょう。細かな気遣いができれば、採用担当者へ良い印象を与えることができます。

電話応募の場合は営業時間内にする

メールやウェブサイトからではなく、電話にて求人に応募する際は企業の営業時間内に電話するようにしましょう。営業時間外だと電話が繋がらない可能性が高く、繋がったとしても配慮が欠けていると思われてしまうかもしれません。

フリーダイヤルで24時間応募を受け付けている企業もありますが、営業時間内に応募することが一般常識として求められます。営業時間内だとしても、企業が忙しくなる朝一の時間やお昼休憩などの時間は避けるべきです。

求人に応募する際は企業への配慮を忘れずに

求人に応募する最適な時間について詳しく解説しました。最も基本的なことですが、応募する際は自分の都合を優先するよりも、企業へ配慮することが大切です。

配慮の欠けた対応は一般常識がないという印象を与え、採用活動において不利になってしまう可能性があります。反対に、企業に対して配慮がある対応ができれば良い印象を与えることができ、他の応募者と差別化できるかもしれません。

応募する時間帯以外にも、その後の企業とのやり取りや面接においても丁寧な対応を心がけてください。