派遣社員として働いていると、「このまま何歳まで働けるの?」と疑問に思うことはありませんか?シニアになったら働けないのでは…と不安を感じる人もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、派遣社員で働けるのは何歳まで?という疑問に答えるとともに、長く活躍できる派遣社員の特徴を紹介していきます。ぜひ最後までお読みいただき、年齢を重ねても活躍できる人材を目指しましょう。

派遣社員として働けるのは何歳まで?

派遣社員として何歳まで働けるのか、定年は何歳なのか、と疑問に思っている人は多いのではないでしょうか。実は派遣社員には、いわゆる定年がなく、何歳でも働くことが可能です。以下、詳しく確認していきましょう。

派遣社員に年齢制限はない

派遣社員に年齢制限はなく、何歳であっても働くことが可能です。また派遣会社への登録も、条件があるわけではないので誰でも登録できます。派遣先の企業では、基本的に即戦力になる人材を求めているので、年齢ではなくスキルや経験が重視されるのが特徴です。

派遣労働者調査を見ると、派遣で働く人の年齢は40代がもっとも多いものの、全体の10%は60歳以上で、高齢者が活躍していることもわかります。ただし会社によっては、20代、30代など特定の年齢層に対して募集を行っているところもあるため、応募前には要件をよく確認する必要があるでしょう。

60歳以上の派遣契約は期間制限がない

有期雇用の派遣社員には3年ルールと呼ばれる雇用期間の制限がありますが、60歳以上の場合、このルールは適用されません。そのため60歳以上の派遣社員は、派遣会社と派遣先企業の合意があれば3年を超えて働くことが可能です。

たとえば58歳で有期契約を結んだ場合でも、60歳を超えた時点で3年ルールは適用されなくなります。また派遣社員は原則として日雇い契約ができませんが、これも60歳以上の派遣労働者には適用されません。

長く活躍できる派遣社員とは

派遣社員は、年齢に関係なく選択できる働き方の一つですが、長く活躍するためには企業に貢献できるスキルや経験が必要です。また、派遣先を紹介してもらいやすくするため、条件をゆるめるといった工夫も必要になります。

スキルや経験を磨いている

前述のとおり、企業は即戦力になる人材を求めているため、今のスキルで満足せず、常に学び続けてスキルを磨いている人は長く活躍できるでしょう。新しい技術、機能などをすべて使いこなすことは困難ですが、やらずに諦めるのではなく、挑戦する姿勢や意欲が大切です。

同じ業種、業務内容でしか働けないとなると選択肢が狭まるため、未経験の業界にも積極的に応募できる人は自然と経験値も高くなります。

コミュニケーション能力が高い

コミュニケーションに優れている人は、派遣先で高く評価されることが多く、継続の可能性も高くなります。意思の疎通がスムーズに図れる、わからないことは素直に聞けるなど、円滑に業務が進められる人はどこの企業でも重宝されるでしょう。

派遣社員はほとんどが有期雇用のため、慣れたころに退社というケースも少なくありません。そのため、積極的にコミュニケーションを図り、なるべく早く派遣先に馴染んで自分のスキルをアピールすることが求められます。

希望や条件がゆるめ

希望や条件をゆるめに設定している人は、長く活躍できる可能性が高いでしょう。特定の条件以外では働けないという人だと、選択肢が少なくなり、派遣会社も仕事を紹介しにくくなります

とくに勤務地や働く日数が限定的だと、まったく紹介できる案件がないといったことになりかねないので注意しましょう。一方で、ある程度希望がゆるく、新しい業務内容にも挑戦できるような人は、派遣会社にとって仕事を紹介しやすい人材といえます。

派遣社員で持っていると良いスキルや資格

企業によって求められるスキルは異なりますが、次のような資格があると派遣先が見つかりやすいでしょう。

  • MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)
  • タイピングスキル
  • TOEICまたはTOEFL
  • CAD
  • 日商簿記検定
  • 貿易実務検定
  • フォークリフト運転技能講習 など

業界や企業ごとに違いがありますが、専門性の高いスキルがあると有利になるので、働きたい業界がある場合は適した資格を取得するのがおすすめです。

資格取得は、時間や費用がかかるため負担に感じるかもしれませんが、派遣会社の中には研修制度を設けている会社もあります。資格取得のための費用の一部負担や、受講費用の割引を行っているケースもあるため、派遣会社に確認してみるとよいでしょう。

派遣で長く働くためのポイント

派遣社員として長く働くためには、多くの選択肢を持ち、派遣会社との信頼関係を築くことが大切です。

複数の派遣会社に登録する

なるべく長く派遣で働きたいと考えている人は、複数の派遣会社に登録しておくとよいでしょう。派遣会社によって、得意な業界や年齢層の幅などが異なるため、複数登録しておくことでチャンスを逃しにくくなります

また、さまざまな求人の傾向を知ることができるため、ニーズに合うスキルを把握できるのも大きなメリットです。複数の派遣会社に登録しておくこと自体は問題ありませんが、面談の日程がかぶるなどのトラブルを避けるため、担当者には別の会社にも登録していることを伝えておきましょう。

担当者と良好な関係を築く

派遣会社の担当者と良好な関係を築くことで、仕事を紹介してもらいやすくなります。さらに、悩みや心配ごとも相談できるような関係性だと、不安やストレスが軽減され、仕事が続けやすくなるでしょう。

電話や面談を負担に感じる場合は、チャットのように気軽に連絡がとれるツールを活用するのがおすすめです。

柔軟に対応する

派遣社員は、必ずしも希望の職種や条件で働けるわけではないので、提案されるたびに断っていると紹介されなくなってしまう可能性があります。

派遣会社は、明らかにスキルが足りない、適していないと判断した派遣先を紹介することはほぼありません。そのため、派遣が可能であると判断された場合は、経験のない業種でも積極的に挑戦してみることをおすすめします。

希望の仕事につけなくても、新たな業界に挑戦したり、積極的に学んだりする姿勢を見せることで「この人を紹介したい」と思ってもらえるようになるでしょう。

シニアが派遣で働く注意点

何歳になっても派遣社員として働くことは可能ですが、年齢が上がるに連れて注意点も変化するため、確認しておきましょう。ここでは、シニアが派遣で働く際の注意点についてまとめています。

体力や健康の問題は担当者に相談

シニアになると、若いころにはなかった体力や健康面での問題が出てくることがあります。これらの問題があると、仕事が紹介されないのでは?と不安になるかもしれませんが、担当者には隠さず伝えましょう。

担当者が派遣社員の体調を把握していないと、体力的にきつい派遣先を紹介してしまうかもしれません。無理をして体を壊せば働けなくなるリスクもあるため、担当者と相談し、場合によってはフルタイムをやめるなど負担にならない勤務形態を選択することも必要です。

謙虚さを大切にする

さまざまな企業で働くうえでは、いつまでも謙虚さを持ち続けることが大切です。自分の年齢が上がれば、どうしても上司や先輩が年下という状況が増えていきます。

そのような場面では、年上だからといって上から目線で対応してしまうと反感を持たれかねません。謙虚な姿勢で仕事に取り組みながらも、今までの経験を活かして同僚をサポートできる人は、派遣先の企業からも信用されるでしょう。

何歳でも派遣社員として活躍できる

派遣社員に年齢制限はなく、何歳であっても派遣として働くことが可能です。企業は、経験があって即戦力になる人材を求めているため、常にスキルを磨くことができる人は長く活躍できるでしょう。

希望の仕事につけない場合でも、積極的に学び、挑戦する姿勢でいることで、活躍できる期間が長くなります。