初めての派遣登録では、「派遣の登録会で落ちることはある?」「登録すればすぐに働ける?」など、さまざまな疑問や不安があることでしょう。とくに、落ちる理由や原因を知りたいと思っている方は多いのではないでしょうか。

そこで今回は、派遣登録会で落ちる主な原因について解説していきます。派遣登録を成功させるポイントと注意点もまとめているので、ぜひ最後までご覧ください。

派遣の登録会で落ちることはある?

派遣の登録会は、基本的に誰でも登録できるものですが、落ちる(登録を断られる)可能性はゼロではありません。派遣会社は、派遣先に対して条件に合った人材を紹介する責任があるため、一定の基準に満たないと判断した場合には、登録を見送るケースがあります。

ただし、派遣の場合は「落ちる=不採用」ではなく、あくまでも「この派遣会社では紹介できる仕事がない」という意味合いです。そのため、たとえ登録ができたとしても、仕事の紹介が来ない、選考に進まないといった形で、実質的な紹介対象外になることもあります

派遣登録会で落ちる4つの原因

ここでは、派遣登録会で落ちてしまう主な原因を紹介します。

派遣会社とマッチしない

取り扱う職種や得意とする業界、ターゲット層は、派遣登録会ごとに異なります。そのため、自分の希望条件や職歴がその派遣会社の方向性と大きくズレている場合、登録後に仕事を紹介してもらえない、または最初から登録を見送られることがあります。

こうしたケースで落ちるのは、能力が足りないのではなく、単に派遣会社との相性の問題なので、過度に落ち込む必要はありません

コミュニケーション能力が不足

派遣社員に求められるスキルの一つとして、派遣先の社員とスムーズに連携するための、コミュニケーション能力は重要です。そのため、登録面談で次のような態度を見せると、意思疎通が難しいと判断され、紹介を見送られる可能性が高くなります。

  • 質問の答えが的外れ
  • 説明が極端に曖昧
  • 質問に対して反応がない など

また、一方的に話し続けるといったことも、コミュニケーションスキルに欠ける印象を与えるため、相手の様子をよく見て、しっかり耳を傾けましょう。

マナーや身だしなみが不適切

派遣登録会は、就業先企業と派遣社員のマッチングにつながる場なので、ビジネスシーンにふさわしいマナーや身だしなみが求められます。そのため、次のような場合には、登録に至らないケースもあるでしょう。

  • 服装がラフすぎる
  • 髪がボサボサ
  • 無言で入室する
  • 無断で遅刻してくる など

また、面談中にスマホをいじったり、高圧的な態度を取ったりするのもNGです。派遣会社の担当者は、「この人を企業に紹介しても大丈夫か」という視点で見ているため、社会人としての信頼感を意識して臨みましょう

紹介できる企業がない

明らかなスキル不足など、紹介できる企業がない場合には、登録が見送られることがあります。

また、たとえスキルや職歴がしっかりしていても、登録の時点で、希望に合う案件を派遣会社が持っていないケースも珍しくありません。この場合は、落ちたわけではなく、単純に「今は紹介できる仕事がない」というだけです。

たとえば、「週2日だけ」「完全在宅」「扶養内で10時〜15時」など、あまりにも希望条件が限られていると、該当する案件が見つからず、結果として紹介不可となることがあります。このほか、駅の近くや未経験OKなど、人気の条件はすぐに埋まるため、登録のタイミングや地域にも左右されやすいです。

落ちた場合はフィードバックをもらう

派遣登録後に、「お仕事のご紹介が難しい」といった連絡を受けた場合、そのままにせず、原因や改善点についてフィードバックを求めましょう。こちらから、「ご迷惑でなければ、理由や改善点を教えていただきたいのですが」など、丁寧に尋ねれば、アドバイスをもらえるかもしれません。

また、フィードバックを受けて前向きに改善しようとする姿勢は、派遣会社側に良い印象を与えるため、評価が変わる可能性もあります。落ちたとすぐに諦めるのではなく、自分のプラスになるように転換させましょう。

派遣登録を成功させるポイント

スムーズに派遣登録を済ませるためには、事前の準備や、社会人としての振る舞いが重要になります。また、複数の派遣会社の登録会に参加するのもおすすめです。

以下、それぞれ詳しく解説します。

事前準備を怠らない

派遣登録を成功させるためには、次のように、登録会や面談に向けた事前準備をしっかり行うことが大切です。

  • 職務経歴の整理
  • 希望条件の明確化
  • 必要書類の準備
  • Web面談ツールの動作確認

自分のスキルや希望をしっかり言語化しておくことで、「どんな仕事が合いそうか」を担当者が判断しやすくなります。また、想定質問への答えを用意して、スムーズに受け答えができると、準備したであろう姿勢そのものが、信頼を得るポイントになります。

社会人としての振る舞いを意識

コーディネーターとの面談では、言葉遣いや態度、身だしなみなど、社会人としての基本マナーがしっかりしているかどうかが見られています。たとえば、受付や初対面での挨拶、所作などは、安心して派遣先に送り出せるかどうかの判断材料です。

たとえ素晴らしい経歴を持っていても、社会人らしからぬ言動があれば、安心して紹介できません。経験が浅くても、丁寧で前向きな対応をすれば、紹介につながる可能性は十分にあります

複数の派遣会社に登録

派遣会社との相性や、求められるスキルはそれぞれ異なるため、ひとつの派遣会社に絞らず、複数の派遣会社に挑戦してみましょう。1社目で「紹介できる仕事がない」と言われても、2社目ですんなり決まるといったケースは珍しくありません

複数の派遣会社に登録できれば、より自分に合った仕事が見つけやすくなるほか、契約のない期間を短くすることも可能になります。たとえば、1社からの紹介が滞っていても、他社からの紹介が受けられれば、収入のない期間を極力短縮できます。

戦略的に派遣登録を活用することで、選択肢と可能性が広がり、派遣就業の成功率を高められるでしょう。

派遣登録会の注意点

最後に、派遣登録会に参加する際の注意点を確認しておきましょう。

遅刻やキャンセルは電話連絡

派遣登録会への参加が難しくなった場合、必ず事前に電話で連絡を入れましょう。メールやLINEでは見落とされる可能性があるほか、電話での丁寧な応対はプラスに作用することがあります。

多くの場合、きちんと理由を伝えれば日程変更などの対応をしてくれますが、連絡をせずに無断欠席した場合は、その後の紹介対象から外されかねません。

連絡ひとつで大きく印象が変わるということを念頭に置き、マナーやルールを意識して行動しましょう。

登録=採用ではない

派遣登録したからといって、必ず仕事が紹介されるとは限りません。登録はあくまで「仕事を紹介するための準備段階」で、社内選考やマッチングの結果によっては、希望する案件に就けないこともあります

派遣会社は登録者の職歴、スキル、希望条件などを総合的に判断して、紹介できる仕事を探します。条件によっては、登録会の当日に紹介されるケースもありますが、タイミングに左右されるため、期待しすぎないようにしておきましょう。

すぐに働けなくても、こまめに担当者と連絡を取り、自分の意欲や希望条件の柔軟さをアピールすれば、優先的に紹介されやすくなります。

派遣登録会で落ちないよう事前準備を徹底しよう

派遣登録では、まれに登録に至らなかったり、仕事が紹介できないと言われたりすることがあります。主に、スキル不足や不適切なマナーなどが原因になるものの、単にタイミングや相性が悪かったというケースも珍しくありません。

登録会で落ちないようにするためには、面談に向けて事前準備をし、自分の経験やスキル、条件についてスムーズに受け答えできるようにしておきましょう。また、複数の派遣会社の登録会に参加することで、より仕事が見つけやすくなります。