職場に合わない人がいてつらい、と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。職場は長い時間を過ごす場所なので、人間関係のストレスが心や体に大きな影響を与えかねません。

そこで今回のコラムでは、職場の人と「合わない」と感じる主な原因を整理し、そのうえで今日から実践できる対処法を紹介していきます。最終的な解決策もまとめているので、ぜひ最後までご覧ください。

職場の人と「合わない」と感じる原因

職場の人と合わないと感じる原因としては、主に以下の3つが挙げられます。

価値観が違う

職場の人と合わないと感じる原因のひとつが、価値観のズレです。たとえば、次のような点は、育ってきた環境や経験によって大きく異なります。

  • 仕事の優先順位
  • 人との接し方
  • プライベートとの線引き
  • キャリア観 など

こうした違い自体は悪いことではありませんが、お互いの価値観を当然の前提として押しつけ合うと、摩擦が生まれやすくなります。また、それぞれの価値観を言語化しないまま暗黙のルールのように扱えば、溝が深まる原因になりかねません。

コミュニケーションの方法が違う

コミュニケーションのスタイルが違うと、「合わない」「噛み合わない」という感覚が生まれやすくなります。たとえば、次のような違いが摩擦を引き起こすことは珍しくありません。

  • ストレートに意見を伝えるタイプとオブラートに包むことを重視するタイプ
  • 沈黙が平気な人とすぐに返答がほしい人
  • メールやチャットで簡潔に済ませたい人と対面で丁寧に話したい人

コミュニケーションの方法は、性格、これまでの職場文化、家庭環境などによって形成されるため、「普通はこう」という前提の食い違いに気づきにくいです。

仕事への取り組み方が違う

仕事の進め方や姿勢の違いも、合わないと感じる大きな要因になります。たとえば、綿密な計画に沿って進めたい人と、行動しながら考えるという人では、ペースも優先順位もまったく異なるでしょう。

また、仕事に対する温度差、残業への姿勢、チームワークを重視するか否かなどの違いも、摩擦の原因になります。お互いの違いを活かして補完し合える関係でない場合、相手への評価が下がりがちです。

職場の合わない関係は放置するべき?

合わないと感じる人との関係は、放置しても問題ない場合と、放置によって状況が悪化する場合があるので注意しましょう。業務における相手との関係性や、仕事への影響を踏まえ、

次のように対応するのがおすすめです。

  • 放置してもOK:業務に支障がない、お互いに敵意がない、単なる価値観や性格の違い
  • 対処が必要:連携できず仕事に影響が出ている、無視や攻撃的な言動などハラスメントに近い状況

ただし、放置して問題がないようなケースでも、自分がツライと感じるのであれば、状況を改善する必要があります

職場に合わない人がいる場合の対処法

職場に合わない人がいる場合、まずは一気に解決しようとするのではなく、自分のつらさを軽減することから始めましょう。ハラスメントのように深刻な状況でない場合は、些細な対処で改善する可能性があります。

業務以外の会話をしない

まず、合わない相手と必要以上にコミュニケーションを取らないことが、心の負担を軽減します。とくに雑談やプライベートな話題は、価値観の違いが露呈しやすいので控えましょう

会話は業務に必要な連絡や確認だけに留め、感じの良いやり取りを心掛ければ、感情の波を小さく保ち、相手の反応に振り回されにくくなります。余計な話をしないのは冷たく感じるかもしれませんが、円滑な業務遂行とメンタルの安定を守るために有効な選択肢です。

一定の距離を保つ

無理に合わない人との関係性を変えようとすると、ストレスの原因となります。頑張って距離を縮めたり、相手を避けたりするのではなく「必要以上に踏み込ませない・踏み込まない境界線」が大切です。

たとえば、次のようなことを心掛けるだけでも、距離感が整います。

  • 仕事の依頼や相談は短く明確にまとめる
  • 昼休みは別の席で過ごす
  • 感情的な話題には深入りしない など

このような距離感は、対立を回避するための防御策になります。

自分のことに集中する

相手の性格や気になる癖などを変えることはほぼ不可能なので、自分の行動と意識を変えてしまいましょう。たとえば、目の前の業務や自身の成長に集中すると、相手への意識が自然と薄れ、ストレスを感じにくくなります

また、「相手がどう思うか」ではなく「自分がどう働きたいか」を軸に判断することで、状況に振り回されずに済みます。

違いを認める

前述のとおり、職場の人と合わないと感じる背景には、価値観、仕事への向き合い方・コミュニケーションのスタイルなど、さまざまな違いがあります。これらの違いを否定すると、相手の行動がいちいち気になり、ストレスが蓄積しやすくなります。

一方、「違うのが当たり前」という前提を受け入れてしまえば、不要な摩擦が減り、相手へのイライラも軽減される可能性が高いです。「違いを認める=相手に合わせる」という意味ではなく、「自分と同じ考え方を求めない」ことだと考えるとよいでしょう。

仕事だけの関係と割り切る

職場は友人をつくる場所ではなく、あくまで業務を遂行するための環境です。そのため、必要なコミュニケーションさえ取れていれば、深い関係を築く必要はありません

このように割り切ることで、相手に過度な期待をしなくなり、失望や怒りを軽減することが可能です。必要以上にプライベートや感情を持ち込まない姿勢は、トラブルを避けるうえで非常に役立ちます。

職場の人間関係を解決するためには

職場の人間関係に大きなストレスを感じている、そのせいで仕事がツラいという場合は、解決するために行動する必要があります。信頼できる上司に相談するほか、状況によっては異動や転職も検討しましょう。

信頼できる上司に相談

職場の人間関係に限界を感じ始めたときは、まず信頼できる上司に相談してください。上司は、チーム全体のバランスや業務の流れを把握しているため、適切なアドバイスと調整を行える立場にあります。

そのため、次のように本人では選びにくい対応策を提示してくれる可能性が高いです。

  • 業務の役割分担を変える
  • 連携方法を再設計する
  • 第三者を介した話し合いを設ける など

相談する際は、感情的に相手を批判するのではなく、事実と困っている点を整理して伝えると、より建設的な解決の糸口が見つかります

異動の可能性を探る

人間関係の改善が見込めない場合や、特定の人物との関係が業務に大きな支障をきたしている場合は、異動という選択肢も検討しましょう。同じ会社でも、部署やチームが違えば雰囲気も異なるので、あなたの性格、働き方に合う環境が見つかる可能性があります

また、異動を希望することで会社側が問題を正式に認識し、何らかの改善策を講じてくれるケースもあります。

転職を考える

人間関係のストレスが長期化し、心身に影響が出ている場合は、転職を考えるのも一案です。残念ながら、どれほど努力しても改善されない職場環境は存在します。

転職は大きな決断ですが、自分に合った文化や価値観を持つ企業への転職で、働きやすさが劇的に改善されることも珍しくありません。また、「辞める」という選択肢を持つだけでも、精神的な余裕につながります。

転職にあたっては感情的に行動するのではなく、現職で得た経験を整理し、次の職場でどんな働き方を望むかを明確にしておきましょう。

【注意】転職ですべてが解決するとは限らない

転職は、人間関係のストレスから抜け出す有効な手段のひとつですが、「転職すればすべてが解決する」と期待しすぎるのは危険です。新しい職場にも必ず異なる価値観や文化があり、別のタイプの合わない人が現れる可能性もあります

また、業務内容、働き方、評価基準など、環境が大きく変わることで新たなストレスが生まれることもあるでしょう。とくに、前職での問題が自分も要因であった場合、転職先でも同じパターンが繰り返されかねません。

職場の人と合わない!どうしてもつらければ転職も一案

職場の人と合わないと感じる背景には、価値観の違い、コミュニケーションスタイルの不一致など、さまざまな要因があります。それらを無理に改善しようとすると負担が大きくなるため、適度に距離を取りつつ、仕事と割り切って関わることが大切です。

ただし、ハラスメントがある場合、どうしてもツラい場合などは、上司に相談したうえで異動や転職を考えるのも一つの手です。

ただし、安易に転職すると同じことを繰り返す可能性もあるので、慎重に検討する必要があります。