50代の就活では、今までの経験から「あまり人と関わりたくない」と思う方もいることでしょう。そんなときは、人との関わりが少ない仕事を選ぶことで、人間関係に煩わされることなく働けます。
このコラムでは、50代におすすめの「人と関わらない仕事10選」を紹介するとともに、仕事の探し方、注意点をまとめています。ぜひ最後までご覧ください。
【50代就活】まずは誰と関わりたくないかを明確に
人と関わらない仕事を探す場合は、自分の条件に合った環境の職場を探すことが大切です。そのためには、まず「誰と関わりたくないか」を明確にする必要があります。
たとえば、ただ単に人と話すのが苦手という人は、「個人作業中心の職種」を選ぶとよいでしょう。一方で、極力人と関わりたくない場合には、「一人でもできる仕事」が理想的です。
過去の職場でストレスを感じた人間関係を思い出し、その原因を避けるのも一案です。個人で完結する仕事、顧客対応がない職場など、働き方の希望を明確にしておきましょう。
50代におすすめの人と関わらない仕事10選
人間関係のストレスを減らし、自分のペースで働きたい50代の方に向けて、比較的人と関わる機会が少ない仕事を紹介します。
清掃スタッフ
清掃業務は基本的に一人で行う作業が多く、職場の人間関係によるストレスが少ないのが特徴です。オフィスビルや商業施設、病院などでの清掃業務では、早朝や夜間のシフトが多く、施設の利用者と関わる機会もあまりありません。
ある程度の体力が必要な仕事ではありますが、一人で黙々と作業できるのが魅力です。
警備員
警備業務は一人で施設や現場を見回ることが中心で、人と会話する機会が限られています。とくに夜間の施設警備や駐車場管理などは、同僚とも接触する頻度が低く、自分の時間を確保しやすい仕事です。
資格が求められるケースもありますが、未経験からでも始めやすい職種の一つです。
マンション管理
マンションの管理業務は、一人で敷地内の点検や清掃を行うため、直接的な人間関係が少ない仕事です。住民との挨拶や簡単なやり取り、トラブル対応などはありますが、深い関わりを求められることはほとんどありません。
巡回や住み込み、常駐といった形態があるため、自分の生活に合わせた働き方が可能です。
工場作業員
製造ラインや倉庫内での作業は、基本的に決められた作業を集中して行うため、人と関わる場面が少ないです。たとえば、ライン作業や軽作業は一人で淡々と業務をこなすスタイルが多く、必要以上のコミュニケーションは求められません。
データ入力
データ入力はパソコンを使った単純作業が中心で、人と話す機会がほとんどありません。リモートワークの求人も多く、オフィスでも自宅でも一人で作業を進められるのが特徴です。未経験でも始められますが、入力の正確さとある程度のタイピングスキルが求められます。
システムエンジニア
50代でスキルがあれば、システムエンジニアとして働くことも選択肢の一つです。プログラミングやシステム設計などは個人作業が多く、チームでの会議や打ち合わせ以外では人と関わる必要がほぼありません。保守管理は夜間に行われることが多いため、夜働きたい人にも向いています。
検針員
水道やガス、電気の検針業務は、一人で決められたエリアを回り、メーターを確認して記録を取る仕事です。作業自体がシンプルで接触する人がほとんどいないため、人間関係に悩む必要がありません。外を歩く機会が多いので、適度な運動になる点も魅力です。
トラックドライバー
トラックドライバーの仕事は主に運転が中心で、一人で働く時間が長いのが特徴です。荷物の積み降ろし時に最低限のやり取りはありますが、基本的には人と話すことが少なく、自分のペースで仕事が進められます。車によっては中型や大型の運転免許が必要ですが、比較的高収入を期待できる職種でもあります。
ネット販売
インターネットを活用した物販は、一人で行える仕事です。商品の仕入れから梱包、発送まで自分一人で完結できるため、直接人と関わる必要がありません。とくに、ハンドメイドや中古品の販売などは初期費用が低く、副業として始めやすいのも魅力です。
在宅ワーク
ライター、翻訳、SNS運用代行、データ分析など、在宅で行える仕事は多岐にわたります。クラウドソーシングを利用すれば、自分のスキルに合った仕事を選ぶことができ、人と会わずに働けます。場所や時間にとらわれない働き方ができるため、家庭や趣味との両立も実現しやすいでしょう。
人と関わらない仕事の探し方
人と関わらない仕事を探すときは、自分の希望を明確にし、志望する仕事が見つかりやすい方法を検討しましょう。
転職サイト
転職サイトを活用することで、人と関わらない仕事を効率的に探せます。求人を検索するときには、「キーワード検索」や「条件絞り込み」機能を利用しましょう。
次のようなキーワードで、希望の職種が見つけやすくなります。
- 在宅
- 単純作業
- 個人作業
- 人間関係ストレスなし など
職種カテゴリで探す場合は、「清掃スタッフ」「工場作業」「データ入力」など、人との関わりが少ない業務に特化した項目をチェックしてください。
サイトによっては、企業情報だけでなく口コミも確認できるため、職場環境や業務について具体的なイメージが持てます。複数の転職サイトを並行して活用すると選択肢が広がり、自分に最適な求人を見つける可能性が高まるでしょう。
転職エージェント
転職エージェントは、プロのアドバイザーのもと、自分の希望に合った求人が探せるサービスです。
残念ながら、50代向けの求人はそれほど多くありません。そのため、幅広い年齢層に対応し、取り扱う求人数が多い転職エージェントを選ぶことが大切です。
人と関わらない仕事を探したい場合は、カウンセリングの段階でその希望を明確に伝えておきましょう。転職エージェントを利用すると、求人情報だけではわからない企業の雰囲気や業務内容の詳しい情報を得られるため、ミスマッチを減らすことができます。
クラウドソーシング
クラウドソーシングは、インターネットを介して仕事を受注できるプラットフォームです。ライティング、デザイン、プログラミングなど多様な仕事があり、自分のスキルや経験に合わせて仕事を選べます。
在宅で行える案件が多く、クライアントとの連絡も最低限のメッセージのやり取りで済むのが特徴です。そのため、対面でのコミュニケーションが苦手な人には理想的な選択肢といえます。
【人と関わらない】仕事探しの注意点
人と関わらない仕事を探すうえでは、以下の点に注意する必要があります。
それぞれ詳しく解説します。
まったく人と関わらない仕事は少ない
「人と関わらない仕事」を探す場合は、まったく人と関わらない仕事は少ない、ということを念頭に置いておきましょう。
人との関わりが少ない仕事はありますが、最低限のコミュニケーションや報告、連絡、相談は必要です。業務によっては、チームでの調整や上司とのやり取りが必要になるケースもあります。そのため、「完全に人と関わらない」ことを基準にすると、選択肢が極端に狭まる可能性があります。人との関わりにおいては、ある程度自分の許容範囲を設定して探すことが重要です。
肉体的にハードなことがある
人との関わりが少ない仕事には、体力を必要とする業務が含まれることも多いです。たとえば、清掃や工場でのライン作業、警備員のような仕事は、一見楽そうに見えても、長時間の立ち仕事になることがあります。
50代以降の就活では、無理な選択をすると健康に悪影響を及ぼす可能性も。応募前には仕事内容を十分に確認し、具体的な業務や身体的負担の程度について調べておきましょう。
収入を上げにくい場合がある
人とあまり関わらない仕事は単純作業や補助的な業務が多いため、収入を上げにくいという課題があります。たとえば、清掃スタッフやデータ入力は時給制で、一定の収入に留まるケースが多いです。クラウドソーシングでの受注は、実績を作るまでは低単価案件が中心になります。これらの問題を解決するためには、仕事に必要なスキルを磨く、効率を上げるなどの工夫が必要です。
人と関わらない仕事を探してみよう
あまり人と関わらない仕事は、一人で黙々と作業したい、人間関係のストレスを回避したいという人に最適です。ただし、50代の就活は求人数が少なくなりがちなので、条件を厳しくし過ぎないよう注意しましょう。
求人数の多い転職サイトやエージェントを活用することで、理想の仕事が見つかりやすくなります。
