「派遣社員としていつまで働けるのだろうか」

「このまま派遣社員を続けていても大丈夫なのだろうか」

派遣社員として働き続けている方の中には、上記のような不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。年齢が上がれば上がるほど、採用されにくいのではないかというイメージを持っている方もいるでしょう。

今回のコラムでは、派遣社員として働ける年齢や年代別の傾向と対策など、派遣社員の年齢に関することを解説します。

派遣は何歳まででも働ける

結論からお伝えすると、派遣の仕事は年齢制限がなく、何歳まででも働くことができます。正社員とは違い、派遣社員には定年制度がないため、その気になれば60代や70代からでも派遣の仕事に就くことが可能です。

近年では、60歳以上のシニア層歓迎の求人も増えてきており、高齢者でも活躍できる場が広がっています。そのため、年齢を重ねたからといって派遣の仕事に就けなくなるということはありません。年齢よりも、スキルや経験、人間力が問われるでしょう。

派遣で働く人は40代が最も多い

実際に派遣社員として働いている方の年代が気になるという方もいるでしょう。

2017年に厚生労働省が実施した「派遣労働者実態調査」の調査結果によると、派遣社員として働いている人の約30%は40代であることがわかりました。

50代が約15%、60歳以上が約10%となっており、全体の50%を超える割合が40歳以上であるという結果になりました。こちらの調査結果から、各年代が満遍なく派遣社員として就業していることがわかります。

派遣の年代別の傾向と対策

派遣社員として働く際、年代ごとに求められることや求人の種類などに違いがあります。各年代ごとに傾向と対策を解説します。

20代の傾向と対策

20代は社会人としてのスキルを積み上げていく年代のため、経験やスキルを求められることは少ないでしょう。未経験歓迎の求人も豊富にあり、比較的どのような業種・職種にも就きやすいです。

社会人経験が浅い分、自分がどのような職種に向いているかを見極めることが難しいという場合は、様々な仕事を経験しながら探っていくことも良いでしょう。自分のやりたい仕事が見つかれば、正社員を目指してみても良いかもしれません。

20代の場合、少しでも早く即戦力として活躍できるようにスキルアップする意欲が大切です。未経験歓迎の求人だったとしても、ゆくゆくは戦力にならなければ契約を終了されてしまうかもしれません。スキルアップや資格取得のために研修制度を設けている派遣会社もあるため、上手に活用しながら自己研鑽に励みましょう。

30代の傾向と対策

30代は一定の社会人経験があることから、即戦力として活躍することが期待される年代です。そのため、スキルや経験を求められることが多く、これまで経験してきた職種で活躍するという選択をする方が多いでしょう。

しかし、結婚や育児などライフステージの変化を迎える年代でもあるので、これまでとは違った環境で働きたいという理由で派遣社員になる方もいると思います。派遣社員は正社員よりもキャリアチェンジが比較的容易にできるため、新たな職種に挑戦することも良い選択でしょう。

仕事と家庭のバランスを保ちながら、安定感のある働き方が求められます。未経験の職種だったとしても、社会人としてのビジネスマナーが必要です。加えて、基本的なPC操作スキルなども身に付けておくべきでしょう。

40代の傾向と対策

40代は社会人として成熟しており、職場でもスキルや経験だけでなく、高いコミュニケーション能力などが求められます。指示を出す上司が年下になる場合も多いため、周囲に気を遣わせず良好な人間関係を構築できる人柄が重要です。

40代は子育ても一段落し、復職を考えて派遣社員として就業することを検討する人が多い年代でもあります。ブランクがある場合は、事前に学び直して就業後は滞りなく業務を行えるように備えておきましょう。

近年はIT化やDX化が加速しているため、一昔前とは仕事のやり方が大きく変わっている場合が多いです。そのような状況にも対応できるよう、業界の動向を探っておきましょう。

50代の傾向と対策

50代になると、任せられる仕事内容や就業場所が狭まってしまう傾向がありますが、経験値が高い職種であれば即戦力として採用してもらえるでしょう。そのため、経験のある職種への応募が望ましいです。

未経験歓迎の求人もありますが、専門性が高く活躍を期待できる経歴があれば、時給やポジションなどの待遇も良くなります。キャリアチェンジは難しいものの、これまでのスキルや経験を活かせる職種であれば、すんなり採用してもらえる可能性が高いです。

60代の傾向と対策

60代になると前線で活躍することよりも、アシスタントとして職場のメンバーを支えるようなポジションの求人が多い傾向にあります。そのため、事務処理スキルの丁寧さやスピードが求められるでしょう。

派遣社員として働く場合、同じ就業先で働けるのは最長3年というルールがありますが、60歳以上は雇用の制限がないため、3年以上働くことができます。そのため、長期的に働くことを想定して、身体にあまり負荷がかからないような職場を選ぶことが望ましいです。

何歳でも派遣の仕事に就きやすくするためのポイント

派遣社員として働くのに年齢制限はありませんが、必ずしも希望の仕事に就けるとは限りません。年齢を重ねても派遣の仕事に就きやすくするために、以下のポイントを押さえておきましょう。

  • スキルを磨いて専門性を高める
  • コミュニケーション能力を高める
  • 希望条件を広げる

スキルを磨いて専門性を高める

年代が高くなるほど、求められるスキルや経験のレベルが上がってきます。企業は、即戦力として活躍してくれる人材を求めるからです。特に40代以降はその傾向が強くなるでしょう。

希望する職種に応じて必要な資格を取得しておけば、客観的にスキルをアピールすることができます。資格だけでなく、これまでの業務経歴で収めた成績なども有効なアピール材料です。

自分を大きく見せる必要はありませんが、客観的に判断できるアピールポイントがあると、即戦力として採用してもらえる可能性が高まるでしょう。

コミュニケーション能力を高める

業務に関するスキルや経験が大切だと思われがちですが、コミュニケーション能力も同じくらい企業から求められます。周囲と上手くコミュニケーションを取ることができなければ、職場に馴染めず業務を円滑に進めることができません。

特に40代以降になると、職場で指示を出す上司が年下ということも珍しくありません。多少なりとも仕事のやりにくさを感じるかもしれませんが、自分のやり方にこだわり過ぎず、素直に仕事を引き受けることを意識して良い人間関係を築きましょう。

希望条件を広げる

希望の条件を絞りすぎているとなかなか仕事を紹介してもらえないかもしれません。人気の条件であれば、他の応募者の方も応募している可能性があり、倍率が高くなってしまうので紹介してもらう難易度も上がります。

なかなか希望する条件にマッチした求人が見つからない場合は、希望条件に優先順位をつけて徐々に広げていきましょう。優先順位の低い条件から希望を外していき、求人の幅を広げていくと、希望条件に近い仕事に就けるかもしれません。

派遣で働き続けることが不安な方へ

現在、派遣社員として働いている方の中には、このまま派遣社員として働き続けることに不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。もし、派遣社員をこのまま続けていくべきか迷うことがあれば、次のような行動をとってみてはいかがでしょうか。

  • 紹介予定派遣に登録する
  • 契約更新のタイミングで正社員を希望する

紹介予定派遣に登録する

紹介予定派遣とは、派遣期間終了後に派遣先企業で正社員として働くことを前提とした働き方です。派遣期間中に、派遣社員と派遣先企業の双方がこのまま働いて問題ないと合意すれば、そのまま正社員として働くことができます。

仕事内容や職場の雰囲気を確かめてから正社員として働きたいと考える方にとって、紹介予定派遣は最適な働き方といえるでしょう。もし派遣先企業が自分と合わないという場合、正社員で働くことに合意しなければ働き続ける必要はありません。

いずれは正社員として働きたいと考えるのであれば、紹介予定派遣に登録して正社員を目指してみましょう。

契約更新のタイミングで正社員を希望する

派遣社員は雇用期間の定めがあるため、その都度契約更新の話し合いが行われます。もし、このまま同じ職場で働き続けたいと考えるのであれば、契約更新のタイミングで正社員として働きたい旨を伝えてみましょう。

すでに仕事に慣れており、職場に馴染んでいる人材がそのまま正社員として働いてくれるのであれば、ぜひこのまま働き続けてほしいと考える企業は多いです。派遣先企業から正社員になることを打診してくる場合もありますが、自分から意思を伝えることで意欲の高さをアピールすることもできます。

派遣社員は何歳になっても挑戦できる

派遣社員の年齢に関することを詳しく解説してきました。派遣社員は年齢の制限がなく、シニア層でも働くことが可能です。近年は少子高齢化の影響もあり、シニア向けの求人やシニア専門の派遣会社もあるため、長く働ける環境が整っています。

ただ、年齢が上がるにつれて求人の幅が狭まる傾向があり、スキルや経験を求められる職種も多いでしょう。自分に求められることを正しく把握し、それを理解したうえで求人に応募するようにしてください。

派遣社員として働き続けることに不安を感じる方は、正社員を目指せる紹介予定派遣に登録してみましょう。契約更新のタイミングで正社員になりたい旨を伝えてみるのも良い手段です。