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未経験者にもおすすめの組立作業!
派遣サイトでもたくさんの求人情報が掲載されている「組立作業」ですが、基本的には特別高いスキルが必要とされるわけではないため、未経験者にもおすすめです。多くの会社ではゼロから教育を行っており、仕事内容がマニュアル化されているのも未経験者が取り組みやすい理由の1つと言えるでしょう。
意外に女性人気の高い業種でもありますが、具体的な仕事内容がイメージできず「業務を問題なく行えるか」「長続きできるか」などの不安を覚えている方もいるのではないでしょうか。今回のコラムでは組立作業の仕事内容ややりがいについて解説するので、組立作業に興味がある方はぜひご覧ください。
組立と組付けの違い
「組立」と同じように使われる業種に「組付け」があります。どのような違いがあるのか、明確な線引きがあるのか気になるという方も少なくありませんが、基本的には同じ意味と捉えていただいて問題ありません。
作業内容についても大きな違いはありませんが、強いて挙げるとすれば、取り扱う部品のサイズが大きければ「組立」、小さければ「組立て」と表記されるケースが多いです。ただし、それも会社や団体によって異なることにご留意ください。
組立作業の仕事内容は?
組立作業の仕事内容には以下のような種類があります。具体的な内容について詳しく解説していきます。
- 電子部品の組立作業
- 機械・ロボットの組立作業
- プラスチック・樹脂製品の組立作業
- その他加工品の組立作業
電子部品の組立作業
電子部品とは家電や産業機器の内部に組み込まれている機械を動かすために必要な部品のことです。部品自体のサイズは小さいため、体力に自信のない方でも取り組みやすいですが、細かい作業が中心となるため、手先の器用さや集中力が求められます。
電子部品の組立作業はチームを組んで取り組むことが多く、ライン作業になりやすいです。作業は単純でマニュアルも充実しているため、業務を開始してすぐに戦力となれるでしょう。最初は工程の一部分のみを任され、徐々に仕事内容を拡大していくのが一般的です。
機械・ロボットの組立作業
- 冷蔵庫などの家電
- 自動車
- 医療機器
このような専門性の高い機械やロボットを組み立てる場合もあります。部品のサイズは様々ですが、中にはそれなりの重量があるパーツを取り扱うことも珍しくないため、女性にはハードルが高いかもしれません。
また、特にサイズが大きい機械を組み立てる時は輸送費をカットする、搬入をスムーズにするといった理由から、出張して現地で作業を行う場合があります。
プラスチック・樹脂製品の組立作業
プラスチックや樹脂製品の組立作業は、材料が軽いため女性や高齢者でも取り組みやすいのが特徴です。他のカテゴリーと比較して作業そのものもシンプルな傾向があります。
一方、プラスチックを溶かすために工場の中の気温が上がってしまったり、独特な薬品臭の中で作業をしなくてはならないケースがある点に注意する必要があります。
その他加工品の組立作業
これまで紹介したもの以外にも、玩具やOA機器など、組立作業では多種多様な製品・パーツを取り扱います。ただ、どのようなものでもマニュアルが充実していることがほとんどであり、未経験者でもスムーズに仕事を始められます。
自分の興味がある製品の組立作業を行えば、モチベーションを高く保ったまま仕事を続けることができるでしょう。組立作業の案件を探す際は製品の内容にも着目することをおすすめします。
組立作業の時給・給与相場はどのくらい?
組立作業の案件の場合、平均的な時給はどれくらいなのでしょうか。
厚生労働省が令和5年に発表した「職業安定業務統計の求人賃金を基準値とした一般基本給・賞与等の額」に基づくと、組立作業に該当する「生産設備(機械)」の平均時給は1,094円と記載されています。
ちなみにこれは初年度の時給であり、長く続ければ続けるほど平均時給も上がっていきます。20年目の場合は2,094円となっており、順当にいけば年収もしっかり高くなる業種と言えるでしょう。
組立作業のやりがい・魅力とは?
次に組立作業のやりがいや魅力について解説していきます。仕事内容がシンプルであることで、以下のようなメリットがあります。
- 自分の趣味を活かせる
- 経験や資格がなくても始めやすい
- 年齢・性別を問わずに働きやすい
- キャリアアップに繋がりやすい
- 人間関係に悩むことが少ない
自分の趣味を活かせる
趣味でプラモデル制作やDIYなどを行っている人は多いです。趣味の中で培った手先の器用さや工具の取り扱い方などを組立作業では活かすことができます。
自分の得意な作業で給与が得られるのは、やりがいを強く感じることができるでしょう。細かな作業が好きな方にとっては、まさに天職と言える仕事です。
経験や資格がなくても始めやすい
組立作業はゼロからスキルを積み上げていくことが多いため、入社時点での経験や資格がなくても始めやすいです。今まで会社で働いた経験がない方や異業種にチャレンジしたい方、ゼロからスキルを積み上げていきたい方などの第一歩として相応しい仕事と言えるでしょう。
年齢・性別を問わず働きやすい
組立作業は軽くサイズが小さい製品を取り扱うことも多いため、力仕事が必要ありません。そのため、女性や高齢者でも問題なく働くことが可能です。実際に女性や高齢者の組立作業従事者は多く、大手企業でも色々な人材が働きやすくなるような取り組みを行っています。
キャリアアップに繋がりやすい
未経験でも始めやすい組立作業ですが、実際に業務に携わってみると、その経験を活かして資格取得が可能な場合があります。具体的には
- 電気工事士
- 機械加工技能士
- 電子機器組立技能士
などが挙げられます。これらは資格取得のために実技試験の合格が必要であり、組立作業での経験を活かすことが可能です。組立作業での経験を土台として、より専門的な技術を求められる仕事に転職することも可能でしょう。
人間関係に悩むことが少ない
基本的に組立作業では1人で黙々と仕事をこなしていくことになります。そのため、他の業種と比べて人間関係に悩まされることは少ないでしょう。
ただ、1人で作業をするということはコミュニケ―ションが少ないということでもあります。人と接することが好きな方は慎重に検討しましょう。
組立作業がきついと言われる理由は?
シンプルな作業内容が特徴の組立作業ですが、調べてみると「組立作業はきつい」といった意見も見受けられます。後悔しないためにも、そのような声が挙がっている原因をしっかりと理解した上で検討することを心がけましょう。
- 作業内容が単純で飽きやすい
- 仕事中のコミュニケーションが少ない
- 手先の器用さが求められる
- 集中力が求められる
作業内容が単純で飽きやすい
定められたマニュアルに沿って業務を行う組立作業はどうしても仕事が単調になってしまいます。それを長時間繰り返していると、途中で飽きてしまい、モチベーションを維持できなくなってしまうことも珍しくありません。
しかし、会社によっては担当する工程が途中で変わることもあります。新しい工程を任せられると、新鮮な気持ちで仕事に取り組むことができ、飽きも感じにくくなるでしょう。
仕事中のコミュニケーションが少ない
前述した通り、組立作業は黙々と仕事に取り組む仕事であるため、他の社員とコミュニケーションを取ることは少ないです。人と関わるのが好きという方にとっては、少なからず居心地の悪さが感じられるかもしれません。
手先の器用さが求められる
特にボルトやナットといった細かい部品を取り扱う組立作業の場合、手先の器用さが求められます。そういった細かい作業の経験が少ない方の場合、最初は苦労することも考えられます。
ただ、そういった器用さは仕事を続けていくうちに徐々に慣れていきます。最初は辛く感じられても、時間が解決してくれると捉えていただいて問題ありません。
集中力が求められる
部品や製品によっては少しのミスが大きな損害に繋がる可能性があります。そのため、組立作業では常時正確な仕事ぶりが求められ、それに伴う集中力が必要になります。
この点に関しても、まだ仕事に慣れないうちは苦労するかもしれませんが、業務を継続して続けていると、徐々にミスはなくなります。最初から完璧にできる方は少ないため、過度に心配する必要はありません。
組立作業のお仕事を探すならマルジョブ!
今回のコラムで解説したように、組立作業には世間のイメージとは大きく異なるやりがいや魅力が数多くあります。「細かな作業が好き」「ゼロからキャリアを積み上げたい」と考えている方には、特におすすめの仕事です。
女性や高齢者の方でも働ける職場が増えつつあるため、仕事が見つからずに困っている方でもチャレンジ可能です。本文中で解説したように注意点もありますが、ぜひ選択肢の1つとして検討してみてください。
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