近年、働き方の多様化が進み、より自由に働きたいと考える人が増えています。世の中にはさまざまな仕事があり、自由の基準も一つではありません。
そこで今回は、自由な働き方が可能な職業について紹介していきます。各業種における自由を実現できるポイントを確認し、仕事探しのヒントにしてください。
自由に働ける仕事とは?

「時間の自由がきく」「好きな服で働ける」など、仕事に求める自由さは人それぞれですが、主に次のような条件の仕事で自由を感じる人が多いようです。
- 働く時間や場所が自由
- 服装や髪型が自由
- 自己裁量が大きい
- 一人で働ける
たとえば、自由な服装で働きたい人にとっては、制服のある職場が不自由に感じるかもしません。そのため、自分が理想とする自由さに合わせた仕事を選ぶことが大切です。
まずは自分の希望を明確にしたうえで、自由に働ける仕事を探しましょう。
自由な働き方がしやすい仕事12選

業種によって自由さのポイントは異なるため、さまざまな仕事の特徴を知っておくのがおすすめです。ここでは、比較的自由な働き方がしやすい仕事を紹介します。
Webコンテンツ製作
記事作成、動画編集、デザイン、サイト制作など、Webコンテンツに関わる仕事は多岐にわたります。これらの仕事は、インターネット環境さえあれば、どこにいても作業することが可能です。
とくに、SNSやブログの運営、YouTubeなどは個人で始めやすく、企画から運営まで一人でできる自由さがあります。ただし、SEOやマーケティングの知識も求められ、競争の激しい業界のため、継続的な学習が必要です。
エンジニア・プログラマー
SEやプログラマーは、システムやアプリ開発、Webサービスの構築などを行う職業です。オンラインで活動できるため、スキルが高ければリモートワークで自由に働けます。
IT業界の需要は依然として高いため、より自由がきくフリーランスとしても活躍しやすい業種です。ただし、プログラミングスキルの習得にはある程度の時間が必要なうえ、トレンドの変化が激しいため、常に新しいことを学び続ける必要があります。
執筆・翻訳者
執筆や翻訳の仕事は、オンライン環境が整っていない場所でも働けるため、自由な働き方を求める人に適しています。ライターにはブログ運営、記事・小説の執筆など幅広いジャンルがあり、専門知識があれば高単価案件の受注も可能です。
翻訳者は、語学力を活かして書籍や論文、ビジネス文書の翻訳を行います。金融や医療、IT
など、専門的な翻訳スキルがあると、高収入が得やすくなります。
アパレル関係
アパレル業界では、服装や髪型、メイクで自由に自己表現することが可能です。ただし、職場によっては、次のような制限があります。
- 他社ブランドの服はNG
- ブランドのイメージを損なう髪型やメイクはNG など
また、パタンナーやファッションライターなど、自宅でできる仕事が多いのも特徴です。インターネットを活用して、コーディネートや仕入れを行うことも可能なので、働き方の幅が広がります。
軽作業
軽作業には、工場のライン作業やピッキング、梱包作業などがあり、シフト制が多いため、比較的自由な働き方がしやすい仕事です。
また、繁忙期のみの単発や短期間の求人も多いため、ライフスタイルに合わせて働けるのが特徴です。ただし、単価が低い案件が多く、立ちっぱなし・座りっぱなしのように身体的に負担のかかる職場もあるため、効率よく稼ぐための工夫が必要になります。
営業
営業職は自分の裁量でスケジュールを調整しやすく、一人の時間もつくれるため、自由度が高い職業といえます。また、フリーの営業代行や代理店契約を選択すれば、固定の勤務時間に縛られずに働くことも可能です。
とくに、近年コンサルティング型の営業は、リモートでの対応も増えており、場所を選ばずに活動できます。ただし、すぐに成果が出る保証はなく、コミュニケーション能力や顧客管理スキルも求められます。
美容師
美容師は、その見た目も自分のアピールポイントになるため、服装や髪型に関してはかなり自由度が高いです。
また、独立やフリーランスとして働くことで、より自由な働き方を実現しやすい職種です。近年では、シェアサロンを活用して、自分の好きな時間に働くスタイルも増えています。
ただし、顧客獲得のためには、技術力の向上やブランディング施策の実行といった努力も必要です。
農業
農業は、一人でも行えるほか、自分のペースで作業が進められる自由度の高い仕事です。また、服装や髪型などの制限も一切ありません。
近年では、スマート農業の導入によって効率的な栽培方法が増え、副業としても取り組みやすくなっています。ただし、天候や季節によって収入が左右されやすく、収穫のタイミングによっては作業が集中することもあります。
カメラマン
カメラマンは、フリーランスとして活動しやすい仕事の一つで、撮影ジャンルは多岐にわたります。
- ウェディング
- 広告
- 報道
- フード
- スポーツ など
専門分野を確立すれば高単価案件を受けやすくなるほか、講師などの仕事も得られます。また、ストックフォトや動画販売を活用すれば、定期的な収入も見込めるでしょう。
ただし、機材投資が高額になりやすく、集客できる技術やマーケティング力も必要になります。
ドライバー
タクシー、トラック、デリバリーなど、さまざまな業種があり、自由な働き方を見つけやすい職種です。とくに、トラックドライバーは一人の時間が長く、自分の裁量で効率よく業務をこなすことも可能です。
最近では、アプリを活用した配達サービスも増えており、副業としても人気があります。ただし、長時間運転が必要になったり、収入が天候や需要に左右されたりすることは少なくありません。
エステティシャン
エステティシャンは、髪型やメイクといった見た目の自由度が高い職業です。また、独立や訪問サービスを選択することで、自由な働き方が可能です。
とくに、自宅サロンや出張エステを運営すれば、時間を調整しながら働けます。美容技術の習得は必須ですが、特定の資格がなくても開業できるのが魅力です。
ただし、集客やブランディング施策が重要になるため、SNSの活用などを学ぶ必要があります。
カウンセラー・占い師
占い師は、店舗を構えるだけでなく、オンラインや出張鑑定といった働き方が可能です。対面だけでなく、電話やメール、SNSなどを活用すれば、好きな時間と場所で働けます。
カウンセラーも、同様に場所に縛られない働き方が可能です。ただし、どちらも顧客が定着するまでに時間がかかり、継続的な集客が必要になります。
自由に働ける仕事を選ぶときの注意点

自由に働ける仕事を選ぶときには、自分の性格やライフスタイルを把握し、それに見合った自由さを検討する必要があります。
自分にとっての「自由」を明確に
まず、自分にとっての自由とは何かを明確にしましょう。これがわかっていないと、働き始めてから、「思っていたのと違う」ということになりかねません。
たとえば、フリーランスであれば業務時間を自由に決められますが、クライアント対応が必要な場合は完全に自分のペースでは働けないこともあります。「自由な働き方」という言葉に惑わされず、自分にとって最適なスタイルを考えることが大切です。
自由=ラクではない
「自由に働く」という言葉から、「楽に稼げる」と誤解する人がいますが、実際には大変になるケースも多いです。とくに、フリーランスや個人事業主の場合は、営業・経理・スキル向上などの管理が必要になります。また、自由に働けるぶん仕事量が不安定になりやすく、会社員より労働時間が長くなることも珍しくありません。
どの業種であっても、「自由に働く=ラクになる」ではなく「責任が増える」という意識でいるとよいでしょう。
自分にとって自由に働ける仕事を探してみよう
一口に「自由に働ける仕事」といっても、何に自由さを求めるかによって選ぶべき職種が変わります。まずは、自分にとっての自由さを明確にし、希望する仕事で実現できるのかを検討しましょう。
仕事探しでは、転職サイトやエージェントのほか、クラウドソーシングサービスなどを活用するのがおすすめです。必要であれば第三者からのアドバイスを受け、自分らしい働き方ができる仕事を探してください。