ピッキング作業は、未経験者でも働きやすい軽作業の一つで、短期バイト先としても人気があります。軽作業では制服がない事も多いため、初めてピッキング作業をする場合は、どのような服で行くべきか悩むこともあるでしょう。

そこで今回は、ピッキング作業に適した服装について解説していきます。季節別のスタイルも紹介しているので、ぜひチェックしてください。

ピッキング作業の服装

制服や作業着が貸与される場合は、服装を気にする必要はありませんが、制服がなければ自分で服を用意する必要があります。そのため、まずはピッキング作業に適した服装を確認しておきましょう。

私服OKの職場が多い

ピッキング作業は、一般的に私服で働ける職場が多いです。職場で着替える必要がないので、気軽に出勤できます。

とくに、物流倉庫や配送センターでは制服の貸与がないことも多く、動きやすい服装であればOKというケースも少なくありません。

ただし、どんな服でもよいわけではなく、TPOに合った服装が求められます。また、倉庫によっては服装のルールが定められている場合もあるため、事前にルールを確認することが大切です。

作業の邪魔にならない服がベスト

ピッキング作業を行うときは、動きやすさを重視した服装を選びましょう。腕や脚を大きく動かすことが多いため、ストレッチ素材やゆとりのあるデザインの服が適しています。

一方で、袖や裾が長すぎる服は作業の邪魔になるほか、機械に巻き込まれる危険があるため避けてください。また、ポケットに余計なものを入れていると作業中に落としたり紛失したりするリスクがあるため、必要最低限の荷物にすることもポイントです。

作業効率を上げるためにも、軽くて動きやすい服装を心がけましょう

気温に合った服が必要

倉庫は室温の管理が不十分なことが多いため、ピッキング作業の際には気温に合わせた服装選びが重要になります。空調がない倉庫では、夏場は蒸し暑いなかで作業することになるので、通気性の良い服を選びましょう。

一方、冬場は倉庫内の冷え込みに備えて、防寒対策が必要になります。軽くて暖かいインナーや動きやすい防寒着を着用すれば、快適に作業できます。

また、気温差が激しい場合に備えて、脱ぎ着しやすい服を用意しておくのもおすすめです。働く環境に合わせた服装を整えることで、体調を崩さずに働けるでしょう。

ピッキング作業でNGな服装

ピッキング作業は、工場や倉庫で行われるため、安全や衛生面の基準に沿わない服装はNGです。トラブルを避けるため、避けるべき服装をチェックしておきましょう。

露出が多い服装

ピッキング作業では、露出の多い服装は避けてください。肌が露出していると、荷物を持ち上げるときや機械に触れる際にケガをするリスクが高まります。

また、職場の衛生面や周囲への配慮という観点からも、タンクトップや短パンなどの肌を多く見せる服装は避けるのが賢明です。

とくに、食品や医薬品などを扱う倉庫は衛生管理が厳しく、一般的に肌の露出が少ない服装がルールで決められています。このようなルールがない場合でも、安全のためなるべく露出の少ない服装を心がけましょう。

事故につながる服装

ピッキング作業中に着る服は、安全性を第一に考える必要があります。たとえば、ダボダボの服や長すぎる袖、裾は、機械に巻き込まれる可能性があり危険です。

また、靴も重要で、サンダルのようにかかとのない靴は、転倒や足を挟む事故につながりやすいためNGです。同様に、ハイヒールも避けてください。

倉庫内は床が滑りやすい場合もあるので、滑りにくい靴底のスニーカーや作業靴を選びましょう。適切な服装を選ぶことで、事故を防いで安全に作業を進められます

アクセサリーNGな職場もある

ピッキング作業では、アクセサリーの着用が禁止されている職場も多いです。指輪やネックレス、ブレスレットなどは、作業中に機械に挟まったり引っかかったりするリスクがあるため、事故防止の観点から禁止されています。

また、ピアスやイヤリングは、外れて製品に混入してしまう恐れがあり、とくに食品を扱う現場では衛生管理上厳しく制限されています。安全や衛生面を重視する現場では、身につけるものを最小限に抑え、会社のルールに従って作業しましょう

【季節別】ピッキング作業におすすめの服装

倉庫での作業は、季節によって温度差があることが多いです。そのため、季節に合わせて快適に働ける服装を選ぶ必要があります。

春夏におすすめの服装

春夏は倉庫内が蒸し暑くなるため、通気性が良い服装を選ぶことがポイントです。Tシャツまたはポロシャツといった軽い素材のトップスに、動きやすいストレッチパンツ、ワークパンツを組み合わせると快適に働けます

ただし、露出が多すぎる服装は安全上NGなので、タンクトップや短パンは避け、袖丈が短すぎないものを選びましょう。また、長時間作業すると汗をかくため、着替えを用意しておくと快適に作業を続けられます。

このほか、高機能のインナーを着用すれば、汗を素早く吸収・乾燥させ、肌をサラサラに保てるため快適さが増します。冷房が効く倉庫では、寒く感じる場合に備えて薄手のパーカーやカーディガンを用意しておくと安心です。

秋冬におすすめの服装

秋から冬のピッキング作業では、倉庫内の気温が外気温に近くなることが多いため、防寒対策が必要です。保温性の高いインナーを着用し、その上に動きやすいフリースやスウェット、薄手のダウンジャケットを重ね着すると暖かく快適に作業できます

ただし、厚すぎる服装は動きにくくなるので、薄い素材を重ね着するのがポイントです。また、冷えやすい足元には、厚手の靴下、保温効果のあるインソールを使うとよいでしょう。

手先が冷えやすい場合は、滑り止め付きの薄手の手袋を着用すれば、作業効率を落とさずに防寒できます。

春夏同様、温度調節ができるよう、脱ぎ着しやすいことが大切です。寒暖差の激しい日には、軽くて収納しやすい防寒着を持参することで快適に作業できます。

ピッキング作業の面接にはどんな服装で行くべき?

ピッキング作業は私服OKな職場が多いですが、面接時にはその場に適した服装で行くことをおすすめします。採用されるよう、見た目でも担当者に良い印象を与えましょう。

清潔感のある服装

作業中は安全であればどのような服でもよいですが、面接は、採用されるために好印象を与えられる服装で望む必要があります。「不潔」「だらしない」と思われないよう、清潔感のある服装で面接に行きましょう。

バイトやパートなら、Tシャツとジーンズでも問題ありませんが、その場合はシワや汚れのないきれいなものを選んでください。また、靴の泥やホコリを落としておくことも忘れてはいけません。

とくに衛生面を重視するような職場では、清潔感のある服装で臨むと好印象を与えることができます

派手すぎない服装

ピッキング作業では、多くの場合カジュアルな服装が許されますが、面接では派手すぎる服は避けるのが無難です。極端に明るい色や大きなロゴ、奇抜な柄の服は相手に落ち着かない印象を与えてしまう可能性があります。

一方、無地で落ち着いた色のシャツやパンツを選べば、誠実さや真面目さを印象付けることができるでしょう。このように、面接では派手さよりもシンプルさを重視した服装を心がけるのがおすすめです。

身だしなみも重要

服装だけでなく、全体の身だしなみも面接での印象を左右します。

髪は清潔に整え、寝ぐせや乱れがないようにしましょう。また、ヒゲや爪の手入れも忘れずに行うことが大切です。

倉庫や工場の作業では安全や衛生面が重視されるため、整った身だしなみが採用の判断基準に影響しかねません。「この人なら安心して雇える」と思ってもらえるように、全体的に清潔できちんとした印象を与えることを意識しましょう。

【ピッキング作業】適した服装で快適に働こう!

ピッキング作業は、私服で働ける職場が多いです。しかし、露出が多かったり作業の邪魔になったりする服装だと、ケガまたはトラブルの原因になりかねません。

会社の規定やルールに沿って、適切な服を選びましょう。また、倉庫や工場は温度変化が大きい場合もあるので、季節に合わせた服を選びつつ脱ぎ着しやすい格好で作業するのがおすすめです。