求人情報の「即日勤務」という文言を見て、「即日勤務ってなに?」「すぐに働かないといけないの?」と疑問に思ったことはありませんか。即日勤務の意味がよくわからなくて応募に踏み切れないという方もいるでしょう。
今回の記事では、即日勤務の概要と、メリット・デメリットを解説しています。なるべく早く働くための方法もまとめているので、ぜひ最後までご覧ください。
目 次
即日勤務とは

即日勤務とは、結論からいえば会社や求人によって定義が異なります。一般的には採用が決まったらすぐに働けるという意味で使用されていることが多く、応募した当日や翌日から働けるわけではありません。
応募から何日後に勤務を開始するといった規則もないので、いつから働けるのかは募集をかけている会社によって異なります。ほとんどの場合で、応募したあとに面接、選考を経て採用となるので、多少の日数はかかると思っておいてください。
「面接なし」「応募の翌日から勤務」といった仕事もあるので、いつから働けるのかは応募の際にしっかり確認しましょう。ただし、応募の当日に働ける仕事はアルバイトや短期のものが多いので、雇用形態も確認し、納得したうえで応募するとよいでしょう。
即日勤務できるのはどんな仕事?

即日勤務の募集がある仕事は、以下のようなものがあります。
- 軽作業
- 販売スタッフ
- コールセンター
- 介護
それぞれの仕事内容と、向いている人の特徴を解説します。
軽作業
軽作業には、工場や倉庫での「梱包作業」「検品」「ピッキング」「仕分け」などがあり、即日勤務の募集が多く出ているでしょう。募集されている雇用形態もさまざまで、寮が完備されている職場もあるので、自分の希望に合った職場を見つけやすいのが大きな特徴です。
一人で黙々と作業することが多いので、コミュニケーションが苦手な人におすすめの仕事です。
販売スタッフ
販売スタッフの募集は、「アパレル」「携帯電話」「食品」などがあり、それぞれの店舗で販売、もしくは出張販売の求人が多くあります。デパートやショッピングモールでの出張販売は、よく短期や単発で募集がかけられており、即日払いで給与が支払われるケースもあります。
接客する仕事なので、人見知りしない人に適しているでしょう。
コールセンター
コールセンターも即日勤務の求人が多い業種で、企業のカスタマーサービスやテレアポなど、さまざまな職種があります。「未経験者OK」という求人もありますが、オペレーターにはパソコンやコミュニケーションスキルなどが必要なため、即日勤務の募集では経験やスキルが重視されることもあります。
人の話を聴ける、人と話すのが得意という人に向いている仕事です。
介護
介護業界は人手不足の施設や事業所が多いので、即日勤務の募集が多い業界です。介護士や介護福祉士といった資格がなくてもよい求人もあり、働きながら資格をとることが可能です。
資格取得サポートを行っている会社もあるので、補助制度の有無で応募先を選ぶのもよいでしょう。高齢者の方とコミュニケーションを取ることが得意な人や、介助がこなせる体力に自信のある人はぜひ検討してみてください。

即日勤務のメリット

即日勤務のメリットを3つ紹介します。メリットを知り、自分の希望に合う仕事を探しましょう。
- すぐに働ける
- 求人が多い
- 日払いの仕事もある
すぐに働ける
募集要項に「即日勤務」とある場合は、採用が決まってから10日以内に勤務を開始できるケースが一般的です。そのため、「月が変わるまで待たなければならない」といった状況になりにくく、採用さえ決まれば最短で翌日から働くことも可能です。
資格や職歴を問わない求人も多いので、働きたいときにすぐ働けるのが大きなメリットといえます。
求人が多い
即日勤務が可能な仕事は、人手不足に悩まされている職種で募集をかけていることが多く、求人の数も多い傾向にあります。特に繫忙期にはグッと求人が多くなるので、各業界が忙しくなる時期を狙って応募すると、採用されやすくなるかもしれません。
正社員で採用されにくい場合は、契約社員や派遣社員も検討してみるとよいでしょう。
日払いの仕事もある
即日勤務の仕事の中には、日払いや週払いに対応している職場もあるので、すぐにお金がほしい人は該当する仕事を探してみましょう。日払いができるのはアルバイトやパートの場合が一般的でしたが、最近では正社員でも日払いで給料が受け取れる会社も増えつつあります。
給与がどのようなタイミングで支払われるかは会社によって異なるので、しっかり確認しておきましょう。
即日勤務のデメリット
即日勤務にはデメリットもあるので、お仕事探しの際には以下のことを念頭に置いて応募してください。
- 即戦力を求められるケースがある
- 長期で働けない場合がある
- 働けるまでに時間がかかることがある
即戦力を求められるケースがある
即日勤務が可能な仕事は人材が不足しているケースが多く、即戦力として期待されることがあります。ある程度のスキルや経験がないと採用されない場合もあるので、事前に募集要項をよく確認しておきましょう。
即戦力に対して企業と応募者の認識に違いがあると、入社したあとにミスマッチを感じてしまう可能性があります。
長期で働けない場合がある
即日勤務の求人は、短期雇用を目的としている場合も少なくありません。求人に「有期雇用」と記載されている場合は、どのくらいの期間なのかしっかり確認しておくことが大切です。
正社員として働く場合の試用期間を有期雇用としているケースもあるので、面接の際などに雇用形態について確認しましょう。長期で働きたい場合は、正社員や無期雇用の求人に応募してください。
働けるまでに時間がかかることがある
即日勤務は、応募したその日に働けるという意味ではないので、ある程度の日数はかかってしまいます。通常の採用よりは勤務開始の期間までが短いものの、応募先のスケジュールによっては面接や選考の日程がスムーズに決まらず、時間がかかることがあります。
応募の際に「即日勤務可能」と伝える、連絡が来たらすぐに返信するなど採用選考が速やかに行われるように工夫してみましょう。
即日勤務の仕事に向いている人の特徴

「すぐに働きたい」「早く収入を得たい」と考える人にとって、即日勤務は魅力的な選択肢です。しかし、どんな人にも向いているわけではありません。ここでは、即日勤務の仕事に向いている人の特徴を紹介します。
- すぐに収入を得たい人
- 柔軟な働き方をしたい人
- 新しい環境にすぐ馴染める人
- 指示を受けて行動するのが得意な人
- コミュニケーションが得意な人
すぐに収入を得たい人
即日勤務の求人は、採用が決まってから最短で数日以内に働けるケースが多く、日払い・週払いに対応している仕事もあります。そのため、「急な出費がある」「できるだけ早く収入を得たい」という人におすすめです。
短期的に働いて収入を確保したい場合や、転職活動中のつなぎとして働きたい場合にも向いています。スピード感のある働き方を求めている人には特におすすめです。
柔軟な働き方をしたい人
即日勤務の求人は、シフト制・短期・単発など柔軟な働き方を選べるものが多くあります。「平日だけ働きたい」「夜間だけ働きたい」「空いた時間に働きたい」など、自分の生活スタイルに合わせて仕事を調整できるのが特徴です。家事や育児、学業と両立したい人や、副業として働きたい人にとっても、即日勤務は相性のよい働き方といえるでしょう。
新しい環境にすぐ馴染める人
即日勤務の仕事は、採用後すぐに現場に入ることが多く、じっくり研修期間が設けられない場合もあります。そのため、初対面の人ともすぐに打ち解けられるコミュニケーション能力や、環境への適応力が求められます。どんな現場でも前向きに学び、自分から動けるタイプの人であれば、短期間でも成果を出しやすく、職場からも信頼されやすいでしょう。
指示を受けて行動するのが得意な人
即日勤務の仕事は、即戦力として働ける人材を求めているケースが多く、「指示に素早く対応できる」人が重宝されます。特に軽作業や販売スタッフなどの職種では、与えられた作業を正確にこなすことが重要です。臨機応変に対応できる判断力や、指示を素直に受け入れて動ける姿勢を持っている人は、どんな現場でも活躍できるでしょう。
コミュニケーションが得意な人
販売スタッフやコールセンター、介護職など、人と関わる仕事では、コミュニケーション能力が求められます。即日勤務では、研修が短期間のため、職場の雰囲気や業務の流れを自分から積極的に理解していく必要があります。人と話すのが好きな人、相手の立場に立って行動できる人は、即日勤務の現場でもスムーズに働けるでしょう。
なるべく早く働くための方法

なるべく早く仕事が始められるように、応募時に以下のことを実践しましょう。
- プロフィール整理
- 情報収取
- 派遣登録
プロフィール整理
働きたい仕事が見つかったときにスムーズに応募できるよう、自分のスキルや資格をまとめてプロフィールを整理しておきましょう。応募者の情報がしっかりわかれば、会社側も自社に適した人材か判断しやすくなり、採用選考が捗ります。
自分のできることをしっかり伝えるためにも、スキル、資格の棚卸をしてプロフィールを整理することが大切です。
情報収集
早く働けるように、求人が多くなる時期や職種を調べておくのもよいでしょう。繫忙期に通常より多くの募集をかける企業や、業界自体が人手不足で常に募集がかかっている職種などを把握しておくと、仕事を見つけやすくなります。
派遣登録
即日勤務の仕事を探すなら、派遣会社に登録しておくことがおすすめです。派遣登録しておけば、あなたにマッチする仕事を紹介してもらえるだけでなく、アドバイザーに仕事探しの相談をすることもできます。
派遣登録をしたら、即日勤務の仕事を探していること、希望の業種、勤務形態などをしっかり担当者に伝えてください。派遣の登録には時間がかかるので、就活を始めるときは早めに登録しましょう。
即日勤務の求人に応募する際の注意点

「すぐに働ける」という言葉に惹かれて応募しても、条件をよく確認しないまま進めてしまうと、思わぬトラブルに発展することがあります。ここでは、即日勤務の求人に応募する際に注意すべきポイントを解説します。
- 雇用形態と契約期間を必ず確認する
- 給与形態・支払いサイクルを確認する
- 労働条件通知書・契約書の内容を確認する
- 勤務開始日を正確に確認する
- 募集内容と実際の仕事内容に違いがないか確認する
雇用形態と契約期間を必ず確認する
「即日勤務」と書かれていても、短期契約や有期雇用の募集の場合があります。例えば、繁忙期の数週間だけ働く短期バイトや、一定期間のみ契約社員として採用するケースです。長期的に安定して働きたい人は、「無期雇用」「正社員登用あり」といった文言があるかを必ず確認しましょう。また、雇用契約書に勤務期間・更新条件が明記されているかもチェックしてください。
給与形態・支払いサイクルを確認する
即日勤務の求人では、「日払い」「週払い」「即日払い可」など、給与支払いのタイミングが会社によって異なります。中には「日払い可」と書かれていても、実際は「申請制」だったり、一定の手数料が引かれる場合もあります。応募前に「いつ」「どの方法で」支払われるのかを確認して、トラブルを防止しましょう。また、交通費の支給や残業手当の有無も事前に確認しておくことが大切です。
労働条件通知書・契約書の内容を確認する
採用が決まったら、必ず労働条件通知書や雇用契約書を受け取り、記載内容を確認しましょう。勤務時間、休日、給与、社会保険の有無、交通費、残業の取り扱いなど、細かい条件が書かれています。口頭での説明だけに頼ると、後から「言った・言わない」のトラブルになるかもしれません。書面で確認し、納得できない部分があれば契約前に質問・修正を依頼しましょう。
勤務開始日を正確に確認する
「即日勤務」と記載されていても、実際に働き始められる日程は企業によって異なります。面接日や採用決定のタイミングによっては、勤務開始まで数日~1週間ほどかかることもあります。「応募した当日に働ける」と思い込むのではなく、企業の想定している勤務開始日を事前に確認しておきましょう。採用が決まり次第すぐ働けるよう、身分証・印鑑・銀行口座など必要書類をあらかじめ準備しておくのもポイントです。
募集内容と実際の仕事内容に違いがないか確認する
求人票に書かれている内容と、実際に現場で任される業務が異なるケースも少なくありません。例えば「軽作業」と聞いていたのに実際は重い荷物の運搬が中心だったり、「接客なし」と記載されていたのに販売業務を任されることもあります。応募前や面接時に、具体的な業務内容や勤務環境を確認しておくと、入社後のミスマッチを防げます。特に未経験の業種に挑戦する場合は、体験談や口コミを調べておくのも大切です。
即日勤務に関するよくある質問
即日勤務に関してよくある質問をまとめました。確認して応募前の不安を解消しておきましょう。
Q. 即日勤務の仕事は未経験でも応募できますか?
即日勤務の求人は人手不足の業界が多いため、未経験者歓迎の仕事も多くあります。特に、軽作業・販売・清掃・コールセンターなどは、未経験でも始めやすい職種です。しかし、短期間で即戦力を求める現場では、経験者や資格保持者を優遇するケースもあります。
Q. 即日勤務の仕事は正社員でもありますか?
正社員でも即日勤務の求人はありますが、派遣社員や契約社員、アルバイトの募集が中心です。正社員の場合は採用までに書類選考・面接などのプロセスを踏むため、即日勤務というよりは「早期入社可能」と記載されることが多いです。ただし、スタートアップ企業や人手が急募の会社では、正社員の即日勤務案件が出ることもあります。
Q. 即日勤務の求人は安全ですか?
A. 基本的には問題ありませんが、求人の内容をよく確認することが大切です。「即日勤務」をうたっている一部の求人の中には、条件が不明確だったり、実際と仕事内容が異なるケースもあります。信頼できる求人サイトや派遣会社を利用し、運営元や募集企業の情報が明示されているかを確認しましょう。
即日勤務できる仕事を探してみよう
即日勤務は「採用されてからすぐ働ける」というニュアンスで使われていることが多く、ほとんどの場合、応募した当日や翌日に働けるという意味ではありません。即日勤務の募集がある仕事には、未経験者でもできるものから、即戦力としてのスキルを求められるものまで幅広い職種があります。
派遣会社に登録しておくと、マッチする仕事が見つかりやすくなるのでおすすめです。
自分のスキルや経験を踏まえ、採用後にミスマッチを感じないよう慎重に仕事を探しましょう。
