派遣社員として就業する為には派遣会社への登録が必要であり、派遣先の企業で就業する前に求められるのがスキルシートです。スキルシートの内容は、派遣会社から紹介された職場で就業できるかどうかに影響するため、非常に重要な要素になります。

この記事では、派遣として働く際に必要なスキルシートについて、必要性や作成する際に注意すべきことを紹介します。派遣社員としての就業を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

派遣会社におけるスキルシートとは?

中には派遣社員としての就業経験が無く、新たに派遣としての就業を考えている方もいるでしょう。まずはスキルシートについて詳細に解説します。

スキルシートは何に使う?

「そもそもスキルシートってなに?」という方もいるでしょう。

スキルシートとは、派遣社員として登録している人材の経歴やスキルについてまとめたシートのことを指します。派遣先の会社でどのような仕事ができ、どんな場面で活躍できるのかを伝えるために活用されることが一般的です。

派遣会社が企業に人材を紹介する際は、取引先の企業が求めている人物像やスキルにマッチした人材を紹介し、長期的に活躍してもらうことで信頼関係を築いていきます。

就業する上で必要なスキルを持たない人材を闇雲に紹介してしまうと、取引先からの信頼が無くなり、取引自体が無くなってしまいかねません。事前に人材の経歴やスキルを伝え、就業前後でのミスマッチや認識の相違を回避するためにスキルシートが活用されます。

スキルシートに記載する項目

スキルシートは派遣社員を採用する企業側が人材を判断する上で重要な要素であり、スキルシートの内容次第で働けるか、働けないかが変わります。そのため、基本的な情報に加えて派遣先の会社へのアピールに繋がる内容を記載しなければいけません。

スキルシートに記載すべき主な項目は以下の通りです。

  • 名前のイニシャル
  • おおよその年齢
  • 居住地
  • 職務経歴
  • 業務内容
  • 保有資格やスキル
  • 自己PR

名前のイニシャル

スキルシートはあくまで人材を紹介する段階であり、個人情報は保護されなければいけません。そのため、基本的に派遣社員の名前は本名ではなく、イニシャルで記載します。

おおよその年齢

年齢は派遣社員を採用する企業が人材を判断する基準として重要ですが、本名と同様に個人情報を保護するため正確な年齢は記載しません。たとえば、32歳の派遣社員を紹介する際は「30代前半」のような記載をします。

このときに注意すべきなのは、35歳や45歳のように下1桁が5の時に前半と後半のどちらで記載するのかという点です。

基本的に、下1桁が0~4であれば前半、5~9であれば後半と記載します。「半ば」という記載も間違いではありませんが、人によって判断基準が異なるため、前半か後半で記載する方が良いでしょう。

居住地

居住地も個人情報にあたるため、正確には記載しません。主に市区町村や最寄り駅で記載します。

住所を記載する目的は、おおよその通勤時間を把握することです。あまりにも通勤時間が長いと、派遣社員がストレスを感じて退職の要因となる可能性があるため、重要な判断基準の1つと言えます。

職務経歴

職務経歴はスキルシートにおいて1番と言っていいほど重要であり、派遣社員がこれまでどのような経験をして、どのような分野で活躍したのかを判断します。企業名や学校名は記載せず、業界や業種、分野などを記載しましょう。

業務内容

業務内容では、これまでどのような業務を行ってきたのかを記載します。業務内容をより詳細に記載することで、派遣社員を採用する企業側が、その人材がどのような場面で活躍できそうかをイメージしやすくなります。

派遣社員が活躍する姿をより鮮明にイメージしてもらえれば採用の確率が高くなりやすいため、できるだけ詳細に記載しましょう。

自身がこれまでにどのような役職・ポジションでどのような結果を出してきたのかに加え、得意な業務も記載すると評価に繋がりやすいため、おすすめです。

保有資格やスキル

保有している資格を記載することで、ある程度のスキルを保有していることを客観的に証明でき、企業側へ与える信用度に大きな影響を与えます。また、どのような機器や設備を使用してきたのかを記載することもおすすめです。

たとえば、システムエンジニアの場合はどのようなシステムやソフトを活用していたのか、運送業であればどれほどの大きさのトラックを運転していたのかなどが挙げられます。

業務内容と同様、実際にどのようなスキルを持っているのかを伝えることで、企業側への大きなアピールとなるでしょう。

自己PR

自己PRでは、自身の性格や価値観をもとに就業意欲の高さや熱意をアピールします。たとえば、1つの物事をやり遂げられる執着心や責任感、目標達成に向けて自ら行動できる積極性や達成意欲の高さなどです。

採用する企業側はスキルや能力など即戦力として活躍できるかどうかを重視するケースが多いです。しかし、ひたむきに業務に取り組む姿勢が高く評価されることも少なくありません。

自身のスキルや能力、資格に自信が無い場合は、性格や人間性を売りにして企業側にアピールしましょう。

スキルシートは派遣会社側が作成することもある

スキルシートは必ずしも派遣社員が作成するとは限らず、派遣会社の担当者が作成することもあります。

担当者が作成する際には、記載する内容に相違が生じないように、しっかりと自身の経歴や長所などを伝えておきましょう。

スキルシートを書く時に注意すべきこととは

スキルシートを書くときはいくつか注意すべき点があり、主に以下のような点が挙げられます。

  • 職務経歴やスキルは詳細に記載する
  • 企業名や個人情報は伏せる
  • 簡潔かつ分かりやすい文章で記載する
  • 西暦で記載する
  • 企業が求める人物像を把握しておく

職務経歴やスキルは詳細に記載する

職務経歴書やスキルはスキルシートにおいて特に重要な項目であり、詳細に記載することで企業への印象に大きく影響します。そのため、できるだけ具体的に書きましょう。

記載できる内容が少ない場合は、実体験や簡単なエピソードを加え、より鮮明かつ信憑性の高いアピールをすることをおすすめします。

企業名や個人情報は伏せる

スキルシートの場合、履歴書とは異なり本名や企業名などの個人情報は伏せます。

特に企業名を出して関わった業務内容を記載してしまうと、企業の機密情報を誤って公開してしまうことになりかねないため、注意が必要です。

簡潔かつ分かりやすい文章で記載する

スキルシートを書く際は、より詳細な内容が必要ですが、文章が長ければ良いというわけではありません。無駄に文章を長く書いてしまうと読みづらく、かえって印象が悪くなってしまいます。

省略できるところは極力省き、読み手が分かりやすい文章でまとめましょう。

西暦で記載する

職歴を記載するときに「西暦」と「和暦」のどちらで記載するのか迷う人は少なくありませんが、スキルシートでは一般的に「西暦」で記載します。和暦で記載した際、年号をまたぐ場合に年数の判断がしにくくなってしまうのに対して、西暦の場合は判断しやすいためです。

スキルシートを見る企業側の読みやすさを考慮して、西暦で統一しましょう。

企業が求める人物像を把握しておく

スキルシートはあくまで企業へ自分をアピールするための物であり、企業に魅力を感じてもらわなければいけません。企業の採用サイトや理念をリサーチして求める人物像を把握し、少しでもその人物像に近づけるアピールが必要不可欠です。

企業はどのような人物を求めているのかを事前に派遣会社へ確認し、求める人物像に合わせたアピールをしましょう。

スキルシートの質を高めて理想の職場を見つけやすくしよう

今回は派遣社員におけるスキルシートについて解説しました。スキルシートの質は、自身が派遣社員として就業できるかできないかに大きな影響を与えるため、非常に重要です。

自身が魅力に感じている仕事に就くためには、まずスキルシートの質を高め、企業から魅力に感じてもらえるように心がけましょう。