派遣の仕事がなかなか決まらない人がいる一方で、いつもすんなり決まる人がいます。この「すぐに仕事が決まる人」がしていることを参考にすれば、職場探しがスムーズに進むでしょう。
そこで今回は、派遣の仕事がすぐ決まる人の行動や特徴をお伝えしていきます。お仕事を決めるためのコツもまとめているので、ぜひ最後までチェックしてください。
派遣の仕事がすぐ決まる人は何をしてる?

まずは、スムーズに仕事が決まる人の行動を見ていきましょう。派遣の仕事がすぐに決まる人は、一社にこだわらず複数の派遣会社に登録していたり、応募の仕方を工夫したりしています。
複数の派遣会社に登録
派遣の仕事がすぐ決まる人は、一つの派遣会社にこだわらず、複数の派遣会社に登録しているケースが多いです。
派遣会社は、それぞれ取り扱う求人が異なり、得意とする業種や職種も違います。たとえば、事務職に強いA社、製造業の案件が多いB社のように、会社ごとの特徴があります。
また、営業担当者やコーディネーターの力量によっても紹介される案件が変わるため、複数の派遣会社に登録しておけば選択肢を増やすことが可能です。
条件に合う求人は複数応募
派遣の求人は、人気の高いものほどすぐに埋まってしまうため、ひとつずつ応募しているとチャンスを逃しかねません。そのため、複数の案件に同時に応募し、どれかが通る可能性を高める必要があります。
また、同じ職種でも、企業によって求められるスキルや業務内容が異なるので、応募先を広げれば、より自分に合った環境を見つけやすくなるでしょう。このほか、積極的に応募する人ほど「意欲が高い」と評価され、次の案件紹介につながることが多いです。
担当者のアドバイスを参考にしている
仕事が早く決まる人は、派遣会社の担当者のアドバイスをしっかり受け止め、それを実践しています。
派遣会社の担当者は、多くの求職者と企業を見てきているので、どんな人が採用されやすいのかをよく知っています。そのうえで、次のような細かいポイントまでアドバイスしてくれるケースも少なくありません。
- 履歴書の書き方
- 職務経歴の伝え方
- 顔合わせでの受け答え
こうしたアドバイスを素直に聞き、改善点を取り入れることで、採用される可能性が高まります。
身だしなみや受け答えに気をつけている
第一印象を大切にしていることも、仕事が決まりやすい人の特徴です。企業との顔合わせだけでなく、派遣会社との面談でも、清潔感のある服装や丁寧な受け答えをしています。
また、オフィスワークならビジネスカジュアル、工場や軽作業なら動きやすい服装を選ぶなど、業種に適したスタイルを心がけることも大切です。このほか、明るくハキハキと話し、相手の質問に対して簡潔かつ的確に答えといった工夫も、印象を良くします。
「この人なら安心して仕事を任せられる」と判断されるのが、仕事につながる第一歩です。
勤務態度が良い
派遣の仕事が途切れずに決まりやすい人は、勤務態度が優れています。過去の派遣先での評価が高く、勤務態度が良い人ほど次の仕事を紹介されやすいです。
一般的に派遣先では、次のような態度が評価されます。
- 時間を守る
- 報告・連絡・相談を怠らない
- 指示に素直に従う
- トラブルを起こさない など
また、チームで働く環境では、周囲との関係を良好に保つことが求められ、コミュニケーションが円滑な人ほど、職場での評価が高まります。
専門的なスキルを持っている
仕事が決まりやすい人の多くは、次のように何らかの専門的なスキルを持っています。
- 事務職:応用的なPCスキルがある
- コールセンター:英語応対ができる
- IT系:プログラミングスキルがある
このほか、専門職に近い職種なら、簿記や医療事務、CADオペレーターの資格などがあると有利です。派遣の仕事には未経験OKの求人もありますが、スキルや資格を持っている人のほうが、より早く仕事が決まる傾向があります。
派遣の仕事を決めるコツ

派遣の仕事を決めるためには、ただ待っているだけではなく、担当者との連絡や条件を見直す必要があります。以下、仕事を決めるためのコツをチェックしてください。
担当者との連絡はスムーズに
派遣の仕事をスムーズに決めるためには、派遣会社の担当者との連絡を円滑に行うことが重要です。
担当者には複数の求職者がいて、企業との調整も行っているので、レスポンスが遅いと別の候補者に先を越されてしまう可能性があります。連絡があったらできるだけ早く返信しましょう。
また、事前に「〇〇の職種に興味がある」「この条件ならすぐに応募したい」と伝えておくと、条件に合った求人が出たときに優先的に紹介される可能性も高まります。
条件をしぼりすぎない
自分の希望条件を明確にすることは大切ですが、厳しくしすぎると応募できる案件が限られてしまいます。早く仕事を決めたい場合は、優先順位をつけて「譲れない条件」と「妥協できる条件」を整理するのがポイントです。
また、最初は条件を緩めておき、働いて実績を積んでから条件をしぼるという手もあります。派遣会社の担当者と相談しながら、無理のない範囲で条件を調整すると、仕事が決まりやすくなります。
顔合わせ対策をする
派遣社員は、事前に派遣先と顔合わせ(職場見学)をすることが可能です。これは面接ではないので、必ずしも行う必要はありません。
しかし、派遣先の雰囲気や考えを知っておけば、ミスマッチによる派遣先変更の繰り返しを防げます。顔合わせの際には、すぐに働いてほしいと思われるよう、身だしなみや言動に気を配りましょう。
業務や就業規則について、わからないことはきちんと聞くなど、積極的な姿勢が大切です。
とりあえず働いてみるのも一案

派遣の仕事を探していると、なかなか希望に合う求人が見つからないケースもあります。そういうときは、「とりあえず働いてみる」のも一つの方法です。
実際に働いてみないと、職場の雰囲気や仕事内容が自分に合っているかどうかは分かりません。条件にこだわらずスタートし、思っていたよりも働きやすければ長く続ければよいでしょう。
たとえ合わなかったとしても、次の仕事をすぐに探せるのが派遣の魅力です。働いた結果その会社で評価されれば、継続につながることもあります。
派遣社員に求められるもの

仕事が決まったものの、ミスマッチによって契約が更新されないケースは珍しくありません。派遣社員に求められるものを理解しておくことで、このような事態を防ぎやすくなります。
派遣先企業が求めるスキル
企業が求めるスキルは、業種や職種によって異なりますが、基本的には即戦力になる能力が求められます。事務職であれば、PCの操作スキルやデータ入力の正確さを、軽作業では作業の正確性、体力などが求められるでしょう。
企業側は派遣の活用によって採用コストを抑えているケースもあるため、まったくの未経験者よりある程度の基礎知識やスキルがある人の方が採用されやすいです。
コミュニケーション能力
派遣社員にとって、コミュニケーション能力は重要なスキルの一つです。派遣先では、正社員や他の派遣スタッフと共に業務を進める場面が多く、円滑な人間関係が求められます。
とくに、報告・連絡・相談が大切で、適切に質問や進捗の報告などができる人は、職場での信頼を得やすいです。
職場でのコミュニケーションは、単に人と話せるということではありません。相手の意図を正しく汲み取る力や適切なタイミングで報告、相談ができる力が必要です。
素直さ
派遣社員は、派遣先企業が求める業務を正確に理解し、指示通りに動くことを求められます。新しい業務を教えられたときは、自分なりのやり方にこだわるのではなく、まずは指示通りに実行する姿勢が大切です。
また、ミスをしたときに言い訳をせず、指摘を真摯に受け止め、改善しようとする姿勢も評価されます。「すぐに謝る」「次に活かすために改善策を考える」などの行動を見せて、職場での信頼を高めましょう。
派遣の仕事がすぐ決まるように行動してみよう
派遣社員は、派遣会社が仕事を紹介してくれますが、それだけに頼っていては仕事が決まるまでに時間がかかってしまいます。複数の派遣会社に登録し、同時にいくつも応募するなどの工夫をしてみましょう。
担当者と密にコミュニケーションをとり、条件や顔合わせでの姿勢を見直すのも有効です。派遣社員の柔軟さを活かし、まずは条件にこだわらず働いて実績をつくるのも、今後の仕事につながります。