「大学生でも派遣社員になれるのか」「学生でも効率的に稼ぎたい」とお悩みの大学生の方には、派遣アルバイトがおすすめです。
この記事では、大学生は派遣社員になれるのかという疑問に答えるとともに、おすすめの仕事や派遣会社の選び方を解説しています。ぜひ最後までご覧いただき、自分にあった仕事を見つけてください。
目 次
大学生は派遣社員として働ける?
労働基準法では、15歳になってから最初の4月1日より就労が可能になりますが、派遣登録に関しては、ほとんどの派遣会社が18歳以上を条件にしています。そのため、一般的に18歳以上であれば派遣登録でき、大学生でも派遣社員として働くことが可能です。
ただし、学生である以上、学業を優先しなければならないため、フルタイムで勤務するのは難しいでしょう。大学生は、日雇い派遣のような単発の仕事や短期の業務に従事できる可能性が高いので、それらを活用するのがおすすめです。
大学生には派遣アルバイトがおすすめ
忙しい大学生は、単発や短期の派遣アルバイトを活用すると効率的に働けるでしょう。派遣アルバイト(日雇い派遣)は、スキマ時間や長期休みに働きたい学生に適しています。
派遣法によって日雇い派遣は原則禁止されていますが、特定の条件を満たすことで可能になります。ただし、大学生の場合は「雇用保険の適用を受けていないこと」が条件になるため、すでにバイト先などで雇用保険に加入している人は対象外です。
また、夜間学部に通っている人や、内定先で雇用保険への加入が決まっている学生も、日雇い派遣で働くことはできません。
【大学生】派遣アルバイトのメリット
派遣アルバイトには、次のようなメリットがあります。
- 学業との両立がしやすい
- 長期的に働く必要がない
- 仕事を探す手間がかからない
それぞれ詳しく見ていきましょう。
学業との両立ができる
派遣アルバイトは多くが単発または短期の仕事になるため、学業と両立しやすいのが最大のメリットです。一般的なアルバイトと比べて勤務時間の融通がきくので、「授業がない日のみ」「夏休みのみ」のように、スケジュールに合わせて働く日や時間が選べます。
また、派遣アルバイトは時給が高く設定されていることが多いので、少ない日数で効率的に稼げるのも魅力です。このように、学業に支障をきたすことなく必要なときだけ働けるため、多くの大学生にとって理想的な働き方といえるでしょう。
長期的に働く必要がない
一般的なアルバイトは、働く期間を決めないので、長期的に働くことを前提にされる傾向があります。そのため、短期を希望すると採用されないことも少なくありません。
また、辞める際には前もって通知する必要があるほか、引き止めにあうといった負担も考えられます。一方、派遣アルバイトの場合は期間を定めて働くため、このような心配がほとんどないのが特徴です。
そのため「留学資金が貯まるまで」「特定の業界で働く経験をする」など、目標を達成したら辞めやすいのも利点です。
仕事を探す手間がかからない
通常のアルバイトでは、求人情報を自分で探して応募し、面接を受けて採用されるというように、手間と時間がかかりがちです。しかし、派遣会社に登録しておけば、希望する条件やスケジュールに合った仕事を紹介してもらえるため、自分で探す手間がかかりません。
派遣登録では自分のスキルや希望職種などを具体的に伝えるため、マッチする仕事が見つかりやすい点もメリットです。これにより、仕事探しのストレスを軽減し、学業やプライベートに集中する時間を確保することができます。
【大学生】派遣アルバイトのデメリット
大学生が派遣アルバイトで働く際には、次のようなデメリットもあります。
- スキルが身につく仕事が少ない
- 頻繁に職場が変わる
- 交通費が時給に含まれている
スキルが身につく仕事が少ない
派遣アルバイトは、短期間で簡単な作業を任されることが多く、専門的な知識や技術を身につける機会が少ない傾向にあります。一般的に次のような業務が中心になることが多く、キャリア形成や専門分野でのスキルアップにつながらないことも少なくありません。
- 軽作業
- 簡単な事務作業
- 接客業務
したがって、自分の将来に役立つスキルを磨きたいと考える学生にとっては、物足りなさを感じることもあるでしょう。
頻繁に職場が変わる
派遣アルバイトは短期や単発が多いため、毎回違う職場で働くのが一般的です。そのため、仕事に慣れる前に次の職場に移ることが多く、人間関係や職場環境の安定を得るのが難しくなります。
仕事に慣れるまでの時間がないため、常に新しい仕事を覚える必要があり、落ち着いて働きたい人は負担を感じるかもしれません。また、新しい環境への適応や、働きやすい職場にずっといられないことなどがストレスになるケースもあります。
交通費が時給に含まれている
派遣社員の時給は、一般的なアルバイトに比べて高めに設定されています。これには、主に「採用コストがかからない」「各種保険の負担がない」といった理由が挙げられます。
また、一般的に交通費が時給に含まれているのも高時給になりやすい理由です。そのため、派遣先が遠い場所にある場合には、交通費負担によって時給が割安になることも考えられます。
仕事を選ぶ際には、派遣先の場所や交通費も含めて検討するとよいでしょう。
大学生におすすめの派遣アルバイト
大学生におすすめの派遣先には、次のようなものがあります。
- 軽作業
- イベントスタッフ
- 試食販売
- 試験監督
- 引っ越し作業員
これらの求人は、「繁忙期のみ」「土日祝限定」「未経験歓迎」などの条件で出されていることが多く、学生でも働きやすい業務内容になっています。
3~4時間のような短時間勤務が多いため、掛け持ちやスキマ時間を活用したい場合にも適しています。
派遣会社の選び方
派遣会社に登録する際は、安心して働けるよう、信頼できる派遣会社を選ぶことが大切です。次のような点を意識すると、会社選びで失敗しにくくなります。
- 優良派遣事業者を選ぶ
- 従業員数が多い派遣会社を選ぶ
- 希望職種の求人数が多い派遣会社を選ぶ
優良派遣事業者
派遣会社を選ぶときは、「優良派遣事業者」に認定されているかどうかを一つの基準にするとよいでしょう。
優良派遣事業者は、厚生労働省が定める一定の基準を満たし、労働者に対する適切な待遇やサポート体制が整っている派遣会社に与えられる認定です。この認定を受けている会社は、労働条件や福利厚生がしっかりしているため、初めて派遣アルバイトをする方でも安心して働けます。
従業員数が多い
従業員数が多い派遣会社は、多くのスタッフを抱える力があり、派遣先企業との取引実績も豊富である可能性が高いといえます。
多くの従業員がいる派遣会社は、サポート体制が充実していることが多く、困りごとがあった際に適切なアドバイスやフォローを受けることができます。
悩みがあっても相談できるスタッフがいない、忙しくて対応してもらえない、という状況では安心して働くことができません。そのため、初めて派遣アルバイトを探す大学生には、従業員の多い派遣会社を選ぶことをおすすめします。
希望職種の求人数が多い
働きたい職種の求人数が多い派遣会社を選ぶことで、より自分に合った仕事を見つけることが可能になります。とくに、自分の興味やスキルに合った職場で働きたい場合は、求人数が豊富な派遣会社を選ぶとよいでしょう。
また、求人数が多い派遣会社は取引先企業との関係が強いと考えられ、常に新しい求人情報を提供している可能性も高いです。これにより、次の仕事先をスピーディーに見つけられるため、効率的に派遣先を探すことができます。
大学生も派遣登録できる
大学生でも18歳以上であれば派遣登録が可能ですが、学業を優先する場合には短期や単発の案件がおすすめです。これらは「派遣アルバイト」などと呼ばれており、時間に制限のある大学生でも効率的に働けるでしょう。
自分のスケジュールやスキルに合わせて派遣会社が仕事を紹介してくれるので、手間をかけずにバイト先が探せるのがメリットです。派遣会社を選ぶ際は、優良事業者認定や取り扱い求人の多さ、サポート体制などを意識して選ぶと、信頼できる会社が見つけられます。