派遣会社からの求人紹介の連絡や選考結果の通知を待っている時、一向に連絡が来ないと不安になりますよね。
どうして連絡が来ないのだろう、こちらから連絡するべきだろうかなど、もやもやを抱えてしまい、就職活動に集中できないと感じる方もいるのではないでしょうか。
そこで今回のコラムでは、派遣会社から連絡が来ない時に考えられる原因や正しい対処法を解説していきます。
目 次
派遣会社からの連絡は基本的に来る!
求人紹介や合否の知らせを待っている間に、派遣会社からの連絡が来なくなることは基本的にありません。
遅くとも1週間待てば派遣会社から何かしらのコンタクトがあることがほとんどですが、それ以上待っても一向に連絡がないケースもあります。どうして派遣会社からの連絡が滞ってしまうのか、この後詳しく解説していきます。
派遣会社から連絡が来づらくなるシーンとは
- 派遣会社に登録する
- 派遣登録会で希望する職種や条件・自身のスキルや経験を伝える
- 派遣会社から仕事を紹介してもらう
- 職場見学・顔合わせのスケジュールを調整する
- 職場見学・顔合わせを実施する
- 合否の通知を受ける
- 採用されたら入社手続きをする
- 就業を開始する
- 契約を終了/更新する
派遣会社に登録してから派遣先企業で契約期間を満了するまでの大まかな流れは上記の通りです。派遣会社からの連絡が来なくなる可能性があるタイミングとして、以下の5つが挙げられます。
- 派遣会社からの仕事紹介
- エントリー後の選考結果
- 職場見学・顔合わせのスケジュール調整
- 合否の通知
- 契約の更新・終了
職場見学や顔合わせにおいて、派遣先企業が選考を行うことは禁止されています。しかし、中には社会人としてのマナーが不足している、他の応募者に決まってしまったといった理由で不採用になるケースもあります。
従って、職場見学や顔合わせを終えると合否の連絡を待つことが一般的ですが、中には1週間以上待っても連絡が来ないことも。
派遣の職場見学では、登録者と派遣会社の担当者、派遣先企業の採用担当者の三者で日程を調整します。派遣会社に自身の都合を伝えておけば、派遣会社が派遣先企業とスケジュールを調整して連絡をくれますが、なかなか連絡が来ないケースも少なくありません。
派遣会社から連絡が来ない理由
1週間以上待っても派遣会社から連絡が来ない場合に考えられる理由として、以下の7点が挙げられます。
- 応募者の態度に問題がある
- 応募者のスキル・経験が足りていない
- 書類審査の途中である
- メール送受信のトラブル
- 派遣会社の担当者に忘れられている
- 派遣先企業が選考している
応募者の態度に問題がある
派遣会社は派遣先企業にマッチした優れた人材を紹介し、労働力として提供することで利益を得ています。身だしなみや言葉遣いなど、社会人として最低限必要なマナーを守れない派遣社員を紹介してしまうと派遣先企業に迷惑がかかり、信頼を失ってしまうでしょう。
派遣会社は登録者が派遣先企業で活躍できそうかどうかを吟味した上で、求人を紹介することが一般的です。そのため、以下のような特徴のある方に対しては求人を紹介しづらいと言えます。
- 過去に派遣先企業で問題を起こしている
- 派遣会社の担当者からの連絡に対する返答が遅い
- 派遣会社のブラックリストに載っている
派遣会社には多くの派遣社員が所属しており、全ての登録者に平等に求人を紹介することは難しいです。派遣先企業に自信を持って紹介できるようなスキルや人間力を備えた人材であるほど、優先的に求人が紹介される傾向にあります。
求人紹介だけでなく、顔合わせのスケジュール調整や合否連絡についても、派遣先企業にマッチしづらい方への連絡は後回しになりがちです。
- だらしない身だしなみで派遣会社に出向いてしまった
- 担当者の連絡を無視してしまった
このような行動に心当たりがある方は、派遣会社からの信用を失い連絡を先延ばしにされているかもしれません。
応募者のスキル・経験が足りていない
応募者の態度に問題がある場合と同様の理由から、登録者が希望する職種に就く上で必要なスキルや経験を身に付けていないと、派遣会社の担当者は求人を紹介しづらいです。
派遣会社の担当者は多くの登録者の情報を管理しなければならず、スキルが足りず紹介できる求人がないことをわざわざ連絡してくれることはめったにありません。
スキルや経験の不足を補うためには、自分で勉強したりアルバイトで経験を積んだりする必要があります。派遣会社に登録する際は、希望する職種の求人をいくつかチェックして、自分が応募する上で必要なスキルを身に付けているかを事前に確かめておきましょう。
派遣会社に登録する際に提出する履歴書や職務経歴書、スキルシートはいつでも更新できます。新たに身に付けたスキルや資格、経験を更新すれば、求人を紹介してもらえる可能性が高まります。
書類審査の途中
紹介された求人にエントリーすると、派遣先企業への応募手続きをする前に派遣会社で書類審査が行われます。書類審査の結果がなかなか来ないケースもありますが、連絡を待っている期間が3日~1週間以内であれば、審査の途中だと考えられます。
書類審査を通過した場合は、派遣会社から連絡が来ることがほとんどです。しかし、審査に落ちて派遣先企業に紹介する人材としてふさわしくないと判断されてしまった場合、派遣会社によっては応募者に連絡しないところもあるようです。
従って、1週間以上待っても連絡が来ない場合は、書類審査に落ちている可能性が高いです。いつまでも連絡を待ち、その間就職活動をストップさせていると、無駄に時間を浪費してしまうでしょう。
エントリ―する際に書類審査の合否連絡があるかどうか事前に確認したり、こちらから連絡して審査の結果を尋ねることをおすすめします。
メール送受信のトラブル
- 派遣会社からのメールが迷惑メールフォルダに入っている
- 派遣会社のシステムトラブルでメールが送信されていない
- 自身のメールソフトにトラブルがありメールを受信できていない
派遣会社の担当者とメールでやり取りしている場合、メールを送受信する中で上記のようなトラブルが生じていることも考えられます。一度自分のメールアカウントを確認し、問題なければ派遣会社に連絡してみるのも良いかもしれません。
派遣会社の担当者に忘れられている
派遣社員を管理する方法は、派遣会社によって異なります。大手派遣会社の場合、営業担当者が1人で約50〜100人の派遣社員を受け持ったり、特定の業種を担当したりすることも珍しくありません。
1人の担当者が大勢の派遣社員の情報を管理しなければならず、膨大な業務に追われて個別の連絡を忘れてしまうケースも十分起こり得ます。このような場合は、自分から連絡を入れるのが最善の手段だと言えます。
メールで連絡すると担当者に気付いてもらえない可能性が高いため、電話でコンタクトを取る方がスムーズでしょう。
派遣先企業の調整を待っている
求人にエントリ―して書類選考を通過すると、職場見学や顔合わせの日程調整に移ります。これ以降は応募者と派遣会社のやり取りだけでなく、派遣会社と派遣先企業との調整も発生します。
派遣先企業のスケジュール調整が難航しており、派遣会社からは連絡できないこともあります。派遣先企業が調整している間は、応募者も派遣会社も待機することしかできません。
【シーン別】派遣会社から連絡が来ない時の対処法
ここからは、派遣社員として勤務するまでのシーンに応じて、派遣会社から連絡が来ない時の対処法をご紹介します。
派遣登録時
派遣に登録してから一向に求人紹介の連絡が来ない場合は、スキル不足、あるいは人間的な理由で「派遣先企業に紹介できない人材」だとみなされている可能性が高いです。以下のような対処法が有効だと言えます。
- 勤務条件を変更したい旨を伝える
- スキルシートを更新する
- 就業意欲をアピールする
- 諦めて別の派遣会社に登録する
スキルが不足している場合は、採用の場でアピールできる資格や経験を身に付ける、あるいは勤務条件を妥協することが求められます。
身だしなみや言葉遣いなど、社会人としてのマナーを守らない行動に心当たりがある方は、派遣会社への信頼回復に努めるべきです。
具体的には、正しいマナーを実践することはもちろん、必要なスキルや希望する業界ならではの事情について積極的に質問するといったように、就業意欲をアピールしましょう。
それでも信頼を回復できず求人を紹介してもらえない場合は、同じ派遣会社、あるいは別の派遣会社に再度登録することをおすすめします。
結果待ちの時
派遣会社の書類選考や派遣先企業による選考の結果がなかなか通知されないケースでは、上記のような要因が考えられます。
- 既に不合格となっている
- 派遣会社あるいは派遣先企業が選考している途中である
こちらからアクションを起こさない限り、結果を聞くことは難しいでしょう。以下のような対処法を試してみてください。
- 派遣会社に連絡してみる
- 他の派遣先を紹介してもらう
- 別の派遣会社に登録する
1週間以上経っても連絡が来ない、早く結果を知りたいといった方は、派遣会社に連絡してみると良いです。選考に通らなかった場合は、他に紹介してもらえる求人がないか尋ねるとスムーズに次回のエントリ―に臨めます。
ただし、連絡してもはぐらかされてしまう、調整中の状態がずっと続くといったケースでは、派遣会社自体に問題がある可能性があります。こまめにコミュニケーションを取ってくれる別の派遣会社に登録するのも一つの手です。
派遣の応募についてよくある質問
ここからは、派遣の応募に関するよくある質問に回答していきます。
連絡の時間指定はできる?
ほとんどの場合、派遣会社からの電話での連絡について時間を指定することは可能です。
しかし、派遣会社の担当者は多忙なため、午前10時というようにピンポイントで時間を指定しても連絡できないこともあります。連絡が取りづらい登録者という印象を与え、担当者が求人を紹介する際に連絡する優先度が下がってしまうかもしれません。
夕方以降、午前中というように大まかな時間帯を指定することをおすすめします。
留守電が入ったら折り返すべき?
今まさに仕事を探している、選考の結果を待っているといった方は、派遣会社からの留守電には折り返す方が良いでしょう。合否や好条件の求人紹介といった重要な連絡である可能性が高いためです。
特に、何度も着信が入っている場合は重要な要件であると考えられるため、できる限り早く折り返しの連絡を入れるようにしてください。
なお、今現在は仕事を探していない、急いで求人を紹介してもらいたいわけではないという方は、折り返しの連絡を入れなくても問題ありません。
派遣会社とのコミュニケーションは密に取ろう
派遣の就職活動をスムーズに進めるためには、派遣会社の協力が欠かせません。就業意欲をアピールしたり、派遣会社からの連絡に迅速に反応したりすることで担当者の信頼を得て、密にコミュニケーションを取ることが理想です。
派遣会社から連絡が来ない場合は、それまでの経緯を振り返って原因を推測し、必要に応じて自分からコンタクトを取ってみてください。派遣会社からの連絡をただ待つだけではなく、積極的に行動することで就職活動をよりスムーズに進められるでしょう。