企業に就職する際の選考方法はさまざまであり、適性検査を導入していることもあります。適性検査は主に事務職や営業職など、オフィスで就業する企業が導入していることが多いですが、工場勤務でも適性検査を導入していることも少なくありません。

この記事では、工場勤務でも適性検査を導入している理由を踏まえ、工場勤務に向いている人の特徴について紹介します。工場勤務での就業を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

工場勤務でも適性検査はある?

結論から申し上げると、工場でも選考中や内定後に適性検査を行うことがあります。これは企業によって異なるため、全ての工場で実施されるわけではありません。

また、適性検査の内容も一般的な企業のSPIのようなものではなく、工場勤務に必要な能力や適切な配属先を見極めるための内容が導入されることが多いです。身近なものでいえば、自動車学校で実施される運転適正検査のようなものです。

最低限の教養と性格、能力を測ることで、企業や配属先とのミスマッチを減らすことが主な目的です。

工場勤務で適性検査がある理由とは

一般的に工場勤務は体力面が問題なければ勤務が可能と思われがちですが、最近では人材採用の選考で適性検査を導入している企業も少なくありません。

そもそもなぜ工場勤務で適性検査を導入しているのかについて、詳しく紹介します。

働くために必要な能力があるか

社会人として就業するには、一般的な教養や知識、人間性が必要です。どれだけ仕事への熱意があったとしても、一般的な教養や知識が無ければ就業が困難になる可能性が高いでしょう。

働くための能力が無ければ、企業側のリスクが高いだけでなく、就業する本人にとっても負担が大きくなりやすいです。事前に入社前後のミスマッチを防止するために、選考で適性検査を導入している企業が増えています。

適切な配属先を見極めるため

複数の工場を所有していたり、工場内で複数の部門に分かれていたりする場合、配属先によって職場の雰囲気や求められる能力が異なります。採用した人材に合わない職場に配属をした場合、早期退職に繋がりかねないため、企業側は人材にごとに適した職場に配属したいところです。

入社前にどこに配属するべきかを判断するために、適性検査を通して能力や性格を把握することがあります。

既存社員と性格が合うか判断するため

従業員が入社後に長期就業をするためには、職場の雰囲気や既存社員との円満なコミュニケーションが欠かせません。同じ工場内でも働く従業員の人間性が異なるため、職場の雰囲気や適した人物が異なります。

その点、適性検査で性格や考え方を把握し、どの部門であれば働きやすいかを判断するために用いられることが多いです。

工場勤務の適性検査の種類とは

工場勤務の適性検査はいくつか種類があり、企業によって導入している検査内容が異なります。適性検査の主な種類と特徴は、以下の通りです。

  • 基礎学力検査
  • 性格診断

基礎学力検査

基礎学力検査とは、主に一般教養に関する検査であり、漢字の読み書きや掛け算・割り算などの基礎的な学力や、論理的思考などが問われます。

選考の採否に影響するうえで時間制限が設けられていることが一般的です。その緊張から、簡単な計算でもケアレスミスに繋がったり、思考力が低下したりしかねないので事前に対策しておくと良いでしょう。

また、業界に関するニュースや時事問題に関する意見を求められることもあるため、事前に一般常識だけでなくニュースや業界のトレンドに目を通しておきましょう。

性格診断

性格診断とは、学力面の問題は一切なく、事象や問いに対しての回答を通して価値観や考え方を測定する検査です。

性格診断の場合は基本的に採否の結果に直接影響することはありません。しかし、あまりにも倫理観に欠けていたり企業の価値観に合わなかったりする場合は、不採用になる可能性もあるため注意しましょう。

性格診断は「はい」か「いいえ」の二択で回答をする形式か、数字の1~5の中で両極端の考えが提示されており、どちらの考えに共感するかの回答をする形式があります。

性格診断に関しては、事前に勉強をして対策する必要はありません。基本的には質問の意図を深読みせず、直感で自分の考え方に最も近いものを選ぶようにしましょう。似たような質問に対して回答がぶれてしまうと、一貫性がなくなってしまうため注意が必要です。

工場勤務に向いている人の特徴とは

工場勤務は向いている人と向いていない人に分かれ、向いている人の特徴は以下のようなことが挙げられます。

  • モノづくりが好き
  • 1人で黙々と作業するのが好き
  • マニュアル通りに作業ができる
  • 体力に自信がある
  • 細かい作業が得意である

モノづくりが好き

工場勤務は基本的にモノを作る仕事であり、モノづくりが嫌いな人には合わない業務内容です。工場での勤務は1日中淡々とモノづくりに集中しなければいけない仕事ですが、そもそもモノづくりが好きという方であれば苦にならないでしょう。

しかし、同じモノづくりでも企業ごとに扱っている製品が違うため、作業内容は大きく異なります。そのため、モノづくりが好きだからといって、全ての工場勤務に適しているとは限らないため注意しましょう。

1人で黙々と作業するのが好き

工場勤務は任せられた作業に長時間集中しなければいけないため、作業中に職員同士でのコミュニケーションが少ないことも多いです。

そのため、常に人とコミュニケーションを取りながら仕事をしたいという人には不向きかもしれません。反対に、仕事をする際には自身のペースで淡々と作業したいという人にはうってつけの仕事と言えるでしょう。

マニュアル通りに作業ができる

工場勤務での作業は部門ごとに業務のマニュアルが定められており、マニュアルに従って作業しなければいけません。

作業をしている中でより効率の良さそうな方法を思いついた場合でも、マニュアルに従わなければいけないため、常に自己流で作業したい人や新しいやり方を取り入れたい人はもどかしさを感じるでしょう。

しかし、作業をする中で工夫することすべてがNGではないため、より新たな手法を見つけていくことはむしろ好印象を持たれやすいです。

体力に自信がある

工場勤務は同じ作業を長時間継続しなければいけないため、作業内容自体は簡易的だとしても体力が必要です。

工場によっては繁忙期で残業が多くなったり、夜勤帯にも勤務しなければいけなかったりするため、体力面に自信がない人はおすすめできないかもしれません。

細かい作業が得意である

工場勤務は取り扱い製品によって業務内容が異なり、大きな製品を扱う工場があれば、繊細な作業が求められる工場もあります。

特に細かな作業は人によって得意、不得意が出やすく、苦手な作業を長時間続けるのはかなりのストレスになりかねません。

そのため、細かな作業が苦手な方は事前に企業ごとにどのような製品を扱っているのか、作業員はどのような作業を求められるのかを調べておくと良いでしょう。

工場勤務の適性検査で出やすい問題とは

工場勤務の適性検査は企業によって形式が異なりますが、主な問題の種類は以下のようなものが挙げられます。

  • スピード反応検査:制限時間内に図形に線を記入する問題であり、正確性やスピード、空間把握能力が求められる。
  • トランプ配り:手持ちのトランプを指定された場所に分配し、終了までの時間を計測する検査であり、正確性やスピード、目線の動きなどが見られる。
  • 計算問題:制限時間内に掛け算や割り算など基本的な学力を求める検査であり、2桁だけでなく3桁の計算など普段使わないような問題も出題される。
  • 間違い探し:制限時間内に羅列した数字や文字の中から1つだけ違うモノを見つけ出す検査であり、正確性やスピード、冷静さやストレス耐性が見られる。
  • 積み木の組み立て:提示された図の通りの積み木を組み立てる検査であり、立方体や直方体に加え、薄い板のようなものも試されることがある。
  • SPI問題:能力検査と性格検査を時間ごとに分けて行う検査であり、仕事の適性や企業とのマッチング度を測る。
  • 性格診断:価値観や考え方を測定する検査であり、直接的に選考に影響する可能性は低い。

企業によっては上記以外にも出題する可能性があるため、事前に適性検査対策は欠かさないようにしておきましょう。

事前準備を万全にして適性検査を通過しよう

今回は工場勤務の企業の選考を受ける際に、適性検査が導入される理由や工場勤務に適した人の特徴について紹介しました。

昨今では多くの企業で適性検査を導入しているため、少しでも内定をもらいやすくするためには、事前に適性検査の対策が必要です。

適性検査の対策として問題集を購入したり、同業種の選考を受けて検査に慣れたりすることをおすすめします。