派遣で新しい仕事が決まり、いよいよ一人暮らしを始めようと部屋を探し始めたとき、「派遣社員でも賃貸の審査に通るのだろうか」と不安になる方は少なくないでしょう。正社員でないことが不利に働くのではないか、と身構えてしまう気持ちもあるかもしれません。

本記事では、派遣で働き始めるタイミングで賃貸を借りるときに気をつけたいポイントや、必要な書類、初期費用の目安について解説していきます。これから部屋探しを始める方は、ぜひ参考にしてください。

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派遣社員でも賃貸の審査には通る

結論からいうと、派遣社員という雇用形態そのものを理由に入居を断られることは基本的にありません。賃貸の入居審査で重視されるのは、家賃を継続して支払っていけるかどうかであり、雇用形態そのものではないためです。実際に派遣社員として働きながら一人暮らしをしている人は多く、必要以上に不安を感じる必要はありません。

しかし、正社員や公務員に比べると、収入の安定性を示す書類が少し多めに求められたり、保証会社の審査基準がやや慎重になったりする傾向はあります。契約期間が決まっている働き方だからこそ、収入の見通しを分かりやすく伝える準備をしておくことが、審査をスムーズに進めるポイントになります。

賃貸の審査で重視される主なポイント

賃貸の入居審査では、雇用形態だけでなく、家賃を継続して支払えるか、申込内容に不自然な点がないかなどを総合的に確認されます。派遣社員だからという理由だけで審査に通らないわけではありません。ここでは、賃貸の審査で重視される主なポイントを紹介します。

家賃と収入のバランス

審査でまず見られるのが、家賃が収入に対してどのくらいの割合かという点です。目安として、家賃は月収の3分の1程度までに収まっていると審査が通りやすくなるといわれ、これは多くの保証会社が参考にしている考え方です。

収入の実績がまだない場合は、内定時点の想定月収をもとに、無理のない家賃帯の物件を選んでおくと安心です。共益費や駐車場代を含めた総支払額で計算しておくと、審査の場面で慌てずに済みます。月収の3分の1はあくまで上限の目安なので、生活費や貯蓄に回す分も考えて、実際にはもう少し余裕を持たせた家賃帯を選んでおくと、働き始めてからの家計管理もしやすくなります。

保証会社の利用

近年は、個人の連帯保証人の代わりに保証会社の利用を必須としている物件が増えています。派遣社員の場合、連帯保証人を立てるより保証会社を利用した方が審査が進みやすいケースも多く、不動産会社に相談すれば適した保証会社を案内してもらえます。保証会社ごとに審査基準や必要書類が異なるため、複数の物件を並行して検討するときは、どの保証会社を使うかも合わせて確認しておくと比較しやすくなります。

審査に落ちてしまった場合も、雇用形態そのものが原因とは限らず、家賃と収入のバランスや、緊急連絡先の有無など、別の条件を整えれば通ることも多いので、一度で諦めずに条件を見直してみることをおすすめします。不動産会社によって提携している保証会社が異なるため、別の不動産会社を訪ねてみるだけで結果が変わることもあります。

勤務先情報の正確性

入居審査では、申込書に記載された勤務先情報が正確かどうかも確認されます。派遣社員の場合、勤務先欄には実際に働いている派遣先ではなく、雇用契約を結んでいる派遣会社の名称を記載するのが基本です。

派遣先の会社名を記載すると、在籍確認の際に雇用関係を確認できず、審査がスムーズに進まない場合があります。勤務先欄にどちらを記載すべきか迷ったときは、不動産会社や派遣会社の担当者に確認してから申し込みましょう。

派遣社員として働き始めた前後に必要になる書類

正社員のように会社から一律で在籍証明書が発行されるわけではないため、まだ勤務が始まっていない段階で部屋を探す場合は、給与明細の代わりになる書類を自分でそろえておく必要があります。雇用契約書や労働条件通知書、内定通知に相当する書類があれば、それを収入の見込みを示す資料として提出できます。

  • 雇用契約書または労働条件通知書(給与額が分かるもの)
  • 派遣会社が発行する在籍証明書(勤務開始後)
  • 本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカードなど)
  • 緊急連絡先(家族の連絡先を求められることが多い)
  • 直近の預金通帳の写しなど、当面の生活費が確認できるもの
  • 前職の源泉徴収票や離職票(過去の収入実績として求められることがある)

勤務開始からまだ日が浅く給与明細が手元にない場合は、雇用契約書に記載された給与額で代用できることがほとんどです。給与明細の見方や手取り額の目安は、以下の記事で紹介しているのであわせて確認してください。

派遣社員の給与明細の見方を完全解説!手取り計算と注意点も紹介

派遣社員がスムーズに部屋を借りるためのコツ

派遣社員が部屋を借りる際は、物件探しを始める時期や必要書類の準備、通勤条件の確認を早めに進めておくことが大切です。雇用形態だけで審査に通らないとは限りませんが、申し込み後に慌てないためにも、あらかじめ準備しておきましょう。

入社が決まったら早めに物件探しを始める

働き始める前に部屋を決めたい場合は、入社が確定してから1〜2か月前を目安に物件探しを始めると、審査から契約、引っ越しまで余裕を持って進めやすくなります。

不動産会社へ相談する際は、派遣社員として働くことや勤務開始日をあらかじめ伝えておきましょう。最初に条件を共有しておくことで、派遣社員でも申し込みやすい物件や保証会社を案内してもらいやすくなります。

必要書類は早めに準備しておく

入居審査では、本人確認書類のほか、雇用契約書や就業条件明示書など、勤務先や収入を確認できる書類を求められることがあります。

必要書類は不動産会社や保証会社によって異なるため、物件探しと並行して派遣会社にも確認しておくとスムーズです。複数の不動産会社へ相談する場合は、必要な書類をあらかじめ複数用意しておくと、その都度準備する手間も省けます。

家賃だけでなく通勤しやすさも確認する

物件を選ぶ際は、家賃や間取りだけでなく、派遣先までの通勤時間や交通手段も確認しておきましょう。特に夜勤やシフト勤務がある場合は、終電や始発の時間、早朝・深夜に利用できる交通手段まで確認しておくことが大切です。実際の勤務時間を想定して物件を選ぶことで、入居後の負担を減らしやすくなります。

派遣社員が賃貸契約を申し込む際の注意点

派遣社員が賃貸契約を申し込む際は、入居審査だけでなく、契約後にかかる費用や派遣契約の更新状況まで考えておくことが大切です。住み始めてから家賃の支払いに困らないよう、収入や働き方に合った物件を選びましょう。

審査に不安がある場合は寮や社宅も検討する

働き始めたばかりで収入実績が少ないなど、一般の賃貸物件の審査に不安がある場合は、寮や社宅を用意している派遣求人を選ぶ方法もあります。

寮付きの求人では、自分で一般の賃貸物件を探す場合より住まいを確保しやすく、家具・家電が備え付けられているケースもあります。初期費用や引っ越し時の負担を抑えたい方にも向いているでしょう。

まず寮付きの仕事で勤務を始め、収入や就業状況が安定してから一般の賃貸物件へ引っ越す方法もあります。審査に不安がある場合は、派遣会社の担当者に寮・社宅付きの求人があるか確認してみましょう。

家賃だけでなく初期費用まで確認する

賃貸物件を契約するときは、毎月の家賃だけでなく、敷金・礼金・仲介手数料・前家賃・火災保険料などの初期費用も発生します。さらに、引っ越し代や家具・家電、生活用品の購入費が必要になる場合もあります。

初期費用は物件によって大きく異なるため、申し込み前に見積もりを出してもらい、無理なく支払える金額か確認しておきましょう。

費用を抑えたい場合は、敷金・礼金のない物件やフリーレント付き物件、家具・家電付き物件なども選択肢になります。複数の物件で初期費用を比較してから決めると、入居後の資金不足を防ぎやすくなります。

派遣契約が終了した場合も家賃を払えるか考えておく

派遣社員の場合、賃貸契約よりも仕事の契約期間が短いことがあります。賃貸契約は長期間でも、派遣契約は数か月単位で更新されるケースがあるため、勤務先が変わった場合や契約が終了した場合のことも考えておく必要があります。

物件を決める際は、現在の収入だけで家賃の上限を考えるのではなく、次の仕事が決まるまで収入が一時的に減った場合でも支払いを続けられるか確認しておくと安心です。

なお、派遣先が変わったからといって、賃貸契約まで結び直す必要があるとは限りません。同じ住まいから別の派遣先へ通う働き方もできるため、通勤可能なエリアに複数の求人があるかどうかも物件選びの際に確認しておくとよいでしょう。

派遣社員でも賃貸を契約することはできる!

派遣で働き始めるタイミングと部屋探しが重なると、やることが多く感じられるかもしれません。それでも、必要な書類をあらかじめ把握し、順番に準備を進めておけば、想像しているほど身構える必要はありません。

気になる物件が見つかったら、早めに不動産会社へ相談し、審査に必要な書類を確認しておきましょう。派遣会社の担当者に、在籍証明書の発行にどのくらい時間がかかるかを事前に聞いておくと、不動産会社との日程調整もスムーズになります。働き先と住まいの両方を計画的に固めていくことが、新しい生活を落ち着いてスタートさせる一番の近道です。勤務地や希望条件に合わせて働き先を探すなら、MARU JOBの求人検索もぜひ活用してみてください。