軽作業の求人に応募する際には、書類審査が発生するケースが一般的です。書類審査において重要なポイントの1つとして挙げられるのが志望動機ですが、何を書けば良いかと悩んでしまう人も少なくないでしょう。

そこで今回は、軽作業の求人への応募を検討している人に向けて、志望動機を書くときのポイントを例文つきで解説していきます。NG例もまとめていますので、最後まで読んで志望動機作成の参考にしてください。

【例文あり】軽作業の志望動機を書くポイント

軽作業の志望動機を書く際は、自分の得意なことや経験、スキルなどをどう活かせるかという点でアピールしましょう。その会社に入りたい、という熱意を伝えることも大切です。

自分の得意なことをアピールする

軽作業の志望動機を書く際は、自分の得意なことをアピールすると採用担当者に良い印象を残すことができます。「正確さ」「集中力」「コツコツ取り組む姿勢」など、軽作業に求められるスキルを具体的に述べると効果的です。

下記の例文のように、自分の特性と仕事の特徴を関連付けてアピールできれば、採用担当者に具体的なイメージを持たせることができるでしょう。

スキルや経験を伝える

志望動機では、自分のスキルや経験を具体的に伝えることが重要です。

過去に物流や製造業で働いた経験や、特定の道具や機器の使用経験がある場合はしっかりとアピールしてください。未経験の場合は、性格などが軽作業に向いていることを伝えるとよいでしょう。

応募先の企業を志望する理由を明確に記載する

業務内容や待遇だけでなく、応募先の企業を選んだ理由を志望動機に含めることで熱意を伝えられます。企業の特徴や強みを理解し、共感できる点を述べるのが効果的です。

軽作業に求められるスキルと特性

軽作業には、仕分け、梱包、物流加工、ピッキングなど、さまざまな作業が含まれます。それらに適したスキルや適性を理解し、採用担当者にアピールしましょう。

1人で黙々と作業ができる

仕分けやピッキング、ラベル貼りなどでは個人で取り組む場面が多いため、1人で黙々と作業に集中できることが大切です。指示された内容を正確に遂行し、自分のペースで進められる能力が求められます。

周囲に左右されずに集中力を維持できる人は軽作業において効率的な働き方ができるため、職場での評価が高くなりやすいでしょう。個人での作業に抵抗がなく、1つのことに没頭できる性格が活かせる職種です。

正確な作業ができる

正確な作業ができることも、重要なスキルの一つです。配送先や商品カテゴリごとに荷物を分ける仕分けでは、間違いがあると大きなトラブルにつながります。

荷物ごとに適した梱包ができないと、お客様の大切な荷物を破損させてしまうかもしれません。細部にまで注意を払い、慎重に作業を進めることが求められます。

軽作業の多くは単純作業に見えますが、正確性とスピードを求められるため、注意力や責任感のある人に適しています

ルーティンワークが得意である

軽作業の多くはルーティンワークであるため、繰り返し同じ作業をこなせる人に向いています。梱包やラベル貼りなど、毎日似たような作業を楽しむ姿勢や、効率的に遂行しようと工夫する能力があると良いでしょう。

ルーティンワークが得意な人は作業のスピードや精度を高めやすく、結果的に職場での信頼を得やすいと言えます。

体力がある

軽作業には体力が求められる場面も多く、とくに長時間の立ち仕事や、倉庫内での移動が多い現場では重要な特性になります。

出入庫作業や重い荷物の積み下ろしなど、一定以上の筋力が必要な業務もあり、体力に自信がある人ほど無理なく取り組めます。ピッキングや仕分け作業は倉庫内を歩き回ることも多く足腰への負担がかかりやすいですが、日頃から運動習慣がある人であればスムーズに対応できるでしょう。

【軽作業】NGな志望動機

書類審査では志望動機を決め手として不採用になってしまう可能性も考えられます。ここでは、志望動機のNG例をご紹介します。

前職を批判している

志望動機において、前職の批判を記載するのはNGです。「前の職場は残業が多く、上司が厳しかったので辞めました」といった記述は、ネガティブな印象を与えかねません。

採用担当者は応募者がポジティブな姿勢で働けるかどうかを重視するため、前職の批判は避けるのが無難です。前職を辞めた理由を述べたい場合は、「もっと集中して取り組める環境を求めている」「シンプルな業務で成果を出したい」といった前向きな理由に言い換えましょう。

志望動機では、新しい環境でどのように貢献できるかをアピールすることが重要です。

軽作業の内容を理解していない

仕事内容への理解不足を示すのはNGです。「人と関わることが好きで、チームで成果を出したい」といった実際の業務とはかけ離れた内容を記載してしまうと、一人で行う軽作業には向いていないと判断され、不採用になる可能性があります。

「人を喜ばせることが好きなので、受け取る人のことを思って丁寧に梱包したい」のように、自分の能力と仕事内容の関連性を説明することがポイントです。

待遇面だけに着目している

待遇面だけに焦点を当てるのもNGです。「高時給だから応募しました」「家から近くて通勤が楽」などの動機は働く意欲を疑われ、評価が下がりかねません。もちろん待遇面は重要ですが、それだけを理由にするのではなく、「資格手当や表彰制度などがあり、スキルアップを目指して努力できる職場だと感じました」のように自己アピールを交えた表現が必要です。

待遇面の利点からどのように働けるかを具体的に述べることで、真剣さが伝わる志望動機になります。

軽作業で持っていると好印象な資格

軽作業に必須の資格はありません。しかし、持っていると好印象を与えられる資格があるため、応募の前にチェックしておきましょう。

  • フォークリフト運転技能講習修了証
  • 危険物取扱者
  • 衛生管理者
  • MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト) など

フォークリフトを扱えると、倉庫内軽作業において業務の範囲が広がります。危険物取扱者や衛生管理者といった国家資格も、キャリアアップを考えるうえでは有効な資格です。

業務によってはパソコンが使えることが強みになることもあるため、MOSやCAD関係の資格などがある場合も記載しておくと良いでしょう。

軽作業に応募するときは志望動機で好印象を与えよう

軽作業に応募する際は自分の強みやスキル、経験、熱意などをしっかりとアピールする必要があります。丁寧さや集中力など、軽作業に適した特性があるということも伝えると、採用担当者に好印象を与えられるでしょう。

ただし、「軽作業の仕事がわかっていない」「不満が多そう」といった印象を持たれると不採用になる可能性があるため、理解不足やネガティブと捉えられる表現は避けるのが賢明です。