転職にあたって「高卒だと不利なのか」「高卒で中途採用に応募してもよいのだろうか」とお悩みではありませんか?
中途採用は、新卒や第二新卒の就活とは対象や求められるものが異なります。そのため、高卒であっても不利になるとは限りません。
この記事では、中途採用の定義と高卒者が受かるためのポイントを解説しています。効率的に転職活動が行える方法も紹介しているので、ぜひあわせてチェックしてください。
目 次
中途採用とは?新卒との違いを解説
日本における「中途採用」の定義は、多くの場合「すでに社会経験を持つ人材を採用すること」を指します。
新卒採用は大学や高校を卒業してすぐの若者を対象にしていますが、中途採用はキャリアやスキルを持つ人が対象になるのが一般的です。
また、新卒採用が通常4月の入社に向けて前年の秋から冬にかけて行われるのに対し、中途採用は年間を通じて行われます。
新卒者の選考では学業成績やポテンシャルが採用のポイントになりますが、中途採用では応募者のこれまでの職務経験やスキル、実績などが重視され、職務経歴書や面接を通じて応募者の専門性や即戦力としての適性が評価されます。
既卒者でも中途採用に応募できる?
既卒は、卒業後に就職経験がない人を指す言葉ですが、既卒者でも中途採用に応募することは可能です。
ただし、企業によって採用の条件や期待されるスキルセットが異なるため、応募の際には自身の経歴が条件に合っているかを考慮する必要があります。
卒業してから空白期間がある場合は、その理由を明確に説明できることが重要になるでしょう。
たとえばスキルアップのための学習や資格取得など、その理由が前向きであれば好印象を与えることも可能です。
また今後のキャリアの方向性を明確にし、その企業やポジションを選んだ理由を具体的に説明できると採用につながりやすくなります。
高卒は中途採用に不利なのか
大手企業や特定の業界では、学歴が重視されることがあります。このような企業では、大学卒や大学院卒が優先される傾向があるため、高卒は不利になる場合があるでしょう。
とくに技術職や専門性の高い職種では、大学や専門学校で得られる知識やスキルが求められることが多く、高卒では応募資格を満たしにくいことがあります。
ただし、高卒でも豊富な実務経験や実績があれば、学歴のハンディキャップをカバーすることができます。
具体的な成果やプロジェクトの成功事例のほか、新人研修に関わった実績などを強調することで、即戦力としての魅力をアピールできるでしょう。
高卒で中途採用に受かる4つのポイント
高卒は応募先の条件によっては不利に働くこともありますが、強みとしてアピールすることも可能です。
以下、高卒者が中途採用で受かるためのポイントを4つ紹介します。
適正なポジションや企業を選定する
学歴に依存しない企業文化や、実力主義を重視する企業をターゲットにすることは戦略の一つとして有効です。
とくにベンチャー企業や中小企業では、学歴より実務経験や能力を重視する傾向があるので、これらの企業を中心に求人をチェックしてみましょう。
求人情報のほか、応募したいポジションについている人のSNSやブログで、必要なスキルや求められる経験値などを知ることも有効です。
このとき、企業の理念やビジョンも併せて調べることで、入社後のミスマッチを軽減します。
実務経験を効果的にアピールする
高卒の場合、大学に進学した人よりも早く社会に出て実務経験を積むことができるため、若いうちからの経験が強みとなります。
若いうちから働くことで、実践的なスキルや実行力を身につけることができ、これが高く評価されることもあります。
業務成果だけでなく、チームリーダーを任された経験や職場の課題を解決したことなど、あらゆる経験がアピール材料になるでしょう。
ただし、経験談が自慢話のように聞こえたり、前職への不満になったりしないように注意する必要があります。
資格を取得する
専門資格や業界で認められている資格を取得することで自分のスキルや知識を証明でき、学歴の不足を補うことができます。
ITスキル、語学力、ビジネスマネジメントの知識などは多くの企業で評価されるため、自己学習やオンラインスクールなどを通じてスキルアップを図りましょう。
資格の取得は「必要な努力を惜しまない」というアピールにもなるので、積極的に取得しましょう。
就業意欲の高さをアピールする
志望する企業のことをしっかりとリサーチし、事業内容や新しいプロジェクトに自身の経歴を結びつけて説明すると就業意欲の高さをアピールできます。
志望動機では、企業のビジョンやミッションに共感し、そこで自分がどのように貢献できるかを具体的に述べると良いでしょう。
今までの仕事で成長したこと、これからの仕事で成し遂げたいことなどを具体的にし、企業と共に成長したいといった熱意を伝えることが大切です。
【高卒】中途採用求人の効率的な見つけ方
高卒者の中途採用求人は、やみくもに探して応募するようなやり方では効率が良くありません。
採用に結びつきやすい求人を効率的に探すことが大切です。
未経験歓迎、学歴不問の求人をさがす
未経験歓迎、学歴不問などの求人を探すことには多くのメリットがあります。
こうした求人は研修制度やOJTが充実していることが多く、未経験者でも安心してスタートできるのが特徴です。
特定のスキルや業界経験がなくても応募できるため、キャリアチェンジを目指す人や新たな分野に挑戦したい人にとって非常に有利です。
また、学歴不問の求人は、多様なバックグラウンドを持つ人が集まりやすく、柔軟な思考や新しい視点を受け入れる環境が整っていることが多い印象です。
経験を積むことで、将来的にはより高いポジションや専門性の高い仕事にステップアップできるでしょう。
専門の求人サイトやエージェントを利用する
高卒者向けの転職サービスは、勤務地や給与、職種など、さまざまな条件で求人を絞り込むことができ、自分に合った仕事を見つけやすいのが特徴です。
また、応募書類の添削や面接対策など、転職活動をサポートするサービスが提供されていることが多いので、初めての転職活動でも安心です。
企業の評判や口コミ、社員のレビューなどの情報が掲載されているサイトでは、応募前に職場の雰囲気や実際の労働条件を知ることも可能です。
事前に情報を得ることで、就職後のミスマッチを防ぎます。
SNSを活用する
SNSでの転職活動も効果的です。XやInstagramで気になる企業をフォローし、企業文化や最新情報などをチェックしましょう。
また、ビジネス向けSNS「linkedin」を紐付け、プロフィールを充実させるのもおすすめです。業界関連のグループに参加することで情報が得られるほか、採用のきっかけになることもあります。
もちろん、自身のスキルや経歴を映像や文章で発信していくのも効果があるでしょう。最近はSNS採用を行っている企業も多いので、上手く活用してください。
企業のインターンシップや短期バイトをする
企業のインターンシップや短期バイトに応募するのも、チャンスを得るために有効な手段です。
インターンやバイトで実際に働くことで実務経験が得られるほか、人脈づくりにもなるため、紹介や推薦によって正社員になれる可能性が高まります。
履歴書やエントリーシートでは伝えきれない自分の能力やスキルを、直接アピールすることができるのも大きなメリットといえます。
高卒者の中途採用は経験を強みにしよう
中途採用には大卒を条件にしている求人が目立つものの、高卒者を受け入れている企業も多くあるので安心してください。
高卒で社会に出た人は、新卒にはない経験やスキルを持っているので、学歴とは異なる強みとしてアピールしていきましょう。
高卒者向けの転職サービスやSNSなどを積極的に活用すると、効率的に転職活動が行えます。