派遣社員として就業するためには派遣会社への登録が必要になり、登録会に参加しなければいけません。基本的に派遣の登録は誰でもできますが、中には登録が難しい方もいます。
この記事では、派遣の登録会で落ちてしまう主な理由を踏まえ、事前に対策しておくべきポイントについて紹介します。
派遣としての就業を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
派遣登録会で落ちる主な理由とは
派遣の登録会で落ちてしまう方もいますが、その主な理由としては以下のようなことが挙げられます。
- コミュニケーションスキルが著しく低い
- 態度が悪い
- 希望に合う求人が無い
- 転職回数があまりにも多い
- 年齢が高い・経験が不足している
- 転職の理由が不明確
- マナーや常識が欠けている
- やる気が見えない
コミュニケーションスキルが著しく低い
社会人として就業する上で、同僚とのコミュニケーションは必要不可欠です。特に、派遣社員のように突発的に入社が決まる場合、その人材のコミュニケーションスキルは良くも悪くも職場に大きな影響を与えます。
コミュニケーションスキルが低いと、職場の雰囲気に慣れなかったり従業員との関係性が構築できなかったりするため、採用をした企業にとってデメリットになりかねません。
人材を派遣する派遣会社側の信頼にも影響するため、コミュニケーションスキルが著しく低い場合は登録会で落ちやすいです。
態度が悪い
登録会はただの手続きをする場ではなく、派遣会社が自信をもって人材を派遣できるように登録者を見極める機会でもあります。
もし「派遣登録はできて当たり前」というような態度で臨んでしまうと、派遣会社に取引先へ紹介ができない人材とみなされ、登録会で落ちかねません。
希望に合う求人が無い
派遣として就業する際は、事前にある程度の給与や勤務時間、業務内容などの希望を出します。派遣社員として働く側も自身のライフスタイルや活かせるスキルに応じて派遣先の条件を絞ることが一般的です。
ただし、あまりにも条件を限定しすぎてしまうと派遣会社が紹介できる派遣先の数が限られてしまうでしょう。条件を絞りすぎて派遣会社が紹介できる派遣先が見つからない場合、そもそも登録できなくなってしまうため、注意が必要です。
転職回数があまりにも多い
基本的に派遣で就業する際は年単位の長期勤務よりも数ヶ月程度の短期勤務が多いでしょう。しかし、これまでにパートや正社員での就業経験があり、転職回数が多い場合は要注意です。
もちろん、引越しや出産など家庭の事情や致し方無い理由の場合は問題ありませんが、職場での人間関係やトラブルによる転職が多い場合は登録会で落ちてしまう可能性があります。
派遣会社としては、紹介した人材が職場でトラブルを起こしたり、予定していた期間よりも早く契約を切りたいと言われたりすることは避けたいところです。事前に早期退職をしたりトラブルを起こしたりしている人材は登録させないことがあります。
年齢が高い・経験が不足している
基本的に派遣は誰でも登録できますが、年齢と経験の観点から登録ができないこともあります。
たとえば、50代後半になって未経験の仕事へ志望する場合、若い人よりも仕事を覚えるのに時間がかかり、派遣先の会社側が指導に費やす時間や負担が大きくなってしまいます。
登録段階である程度の年齢や経験を考慮し、登録の可否を定めていることもあります。
転職の理由が不明確
先述したように、転職の理由や回数は判断基準として大きな要因であり、転職の理由が不明確な場合は落ちやすいでしょう。
たとえば、過去の転職理由が全て「一身上の都合」のように本当の退職理由が不明確なケースです。転職理由が不明確な場合、派遣会社が「この人は何か隠し事があるのではないか」と怪しんでしまいます。
そのため、これまでの経歴や転職理由はできるだけ明確に伝えるようにしましょう。
マナーや常識が欠けている
特に登録会で落ちやすいのが、マナーや常識が欠けている人です。社会人に求められる主なマナーとしては以下のような物が挙げられます。
- 挨拶ができない
- 相手の目を見て話さない
- 返事や相槌をしない
- 相手への配慮が無い
上記のようなマナーや常識が欠けている場合、派遣先で従業員同士のトラブルに繋がりかねないため、派遣の登録を落とされる可能性が高いです。
やる気が見えない
派遣の登録会に参加する人の中には、仕事に対しては興味が無いけれどとにかくお金を稼ぎたいという人もいるでしょう。しかし、あまりにも仕事に対して無頓着であり、やる気が無いような態度を取ってしまわないよう注意が必要です。
派遣先の職場でやる気の無さを露呈させてしまうと、企業や従業員からの印象が悪くなってしまいます。たとえ登録会だとしてもやる気の無さを派遣会社に感じさせないように、表に出さないように心がけましょう。
派遣登録会で落ちないための対策とは
派遣登録会で落ちてしまうと、派遣社員として就業ができなくなってしまうため、何が何でも落ちたくないところです。万が一登録会で落ちてしまうことのないように、以下のようなことを意識しましょう。
- 身だしなみを整える
- 基本的なマナーを確認しておく
- 勤務条件を絞りすぎない
- 遅刻は厳禁
身だしなみを整える
皆さんは「メラビアンの法則」というものを聞いたことがあるでしょうか。
メラビアンの法則とは、米国の心理学者であるアルバート・メラビア氏が提唱した法則であり、人の第一印象は出会って3〜5秒で決まり、主な判断材料として見た目が約55%を占めるという法則です。
登録会に訪れて身だしなみが整えられていなければ、第一印象が悪くなってしまうため、登録会を通過できない可能性が高くなってしまいます。
基本的なマナーを確認しておく
基本的なマナーとは、挨拶やコミュニケーションの取り方をはじめとする、ビジネスシーンにおいて活用するマナーのことを指します。
「基本的なマナーを身に付けているのは当たり前」と思う方もいるでしょうが、当たり前のことを当たり前にできる人ほど社会的な信用を得やすいです。
登録会の時に信用できる人材だと思わせることで、登録に落ちてしまうという事態を回避しやすくなります。
勤務条件を絞りすぎない
条件を絞りすぎてしまうと、派遣会社から紹介してもらえる仕事が減ってしまいます。
もちろん、明らかに就業が難しい仕事内容や給与面の折り合いが付かない仕事を受ける必要はありません。しかし、すべての希望を叶えられる仕事が見つかる可能性は低く、時には妥協点を見つけなければいけないケースもあります。
仕事の妥協点を見つけるためには、まず「給与」「仕事内容」「職場の距離」など自分の中で何を優先すべきなのか、優先したいのかを見直してみることをおすすめします。
遅刻は厳禁
社会人として働く際には、時間を厳守して遅刻をしないというのは至極当たり前のことです。万が一登録会に無断で遅刻をしてしまうと、派遣先で就業する際も当たり前のように遅刻をしそうな人という認識をされてしまいます。
前提として遅刻は厳禁ですが、やむを得ない事情で遅刻をしてしまうこともあるでしょう。そういった時は、必ず事前に派遣会社へ連絡をし、遅れてしまう理由も明確に伝えることをおすすめします。
派遣の登録会だからといって油断は禁物
今回は、派遣会社の登録会に参加をしても登録から落とされてしまう理由を踏まえ、事前にできる対策について紹介しました。
派遣の登録会は企業の面接とは違い、一般常識のある人であれば基本的に登録が可能です。しかし、あまりにも問題がある場合は落ちてしまいます。
事前に対策しておくべきことや登録会の当日も油断は禁物であり、あくまで「仕事をさせてもらう」という謙虚な気持ちで臨みましょう。